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毎年の恒例行事・・・ [蔵訪問]

さて、皆さん1月も半ばですね。
漸く大阪も寒い!っていう冬らしい天気になっています。
今までが暖かかった分、流石にこの寒さはこたえますね。
さて、先日の3連休皆さんは如何お過ごしでしたか?
僕は日曜日の定休日と翌日の祭日、店をオカンに任せ、蔵へ行ってきました。

蔵見学と言うより、僕の恒例行事となっています、
佐賀県の小松酒造さんへの酒造り体験です。

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最初に小松酒造さんに寄せて貰ったのが2010年3月なんで、
もう6年ほど蔵に通ってますね。
小松酒造は、佐賀県の田舎にある昔ながらの手造り蔵です。
機械らしいものは殆どありません。
なので設備も充実してるとは言えませんが、なんか好きなんです。

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昔ながらの木の甑で米を蒸し、自然放冷で米を冷まし、昔ながらの石室で麹を造る。

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そして僕が通いだした頃は本当に古い槽でお酒を搾る、
本当に時代がタイムスリップしたかのような蔵でした。

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ただ僕が通いだして直ぐに蔵子さんが続かなかったり、
毎年来てくれていた季節雇用の蔵子さんが来れなくなったりして、
槽で搾ることが困難になりヤブタが導入されました。
その後も毎年社長以外は新人の蔵子さんで酒を造ると言う、
非常に厳しい状況での酒造りが続いていました。
僕が通いだした頃は、夜の12時まで仕事をして、それから夕食、
朝は7時には米を蒸し始めるので6時30分には動き始める・・・。
かなりの過酷な状況を経験しました。
ところが3年ほど前に現在の頭の佐々木さんが社員として加入し、
去年の造りからシン君が加入し、社員が2人も増えました。
そこに佐賀県の酒屋さん旭屋の息子の聡一郎さんが加わり造りがドンドン安定してきました。
27BYも、佐々木さんを頭に、シン君、聡一郎さん、新しく酒造りを学びに来たショウ君が加わり、
小松社長のもと、5人での酒造りが進んでいます。
今年蔵に行って1番ビックリしたのが、
造りを分かったメンバーが3人居ることで仕事が非常にスムーズでした。
今までは素人に酒造りを教えながらの酒造りだったので、
やはり何事も経験が大事だと感じました。
蔵の平均年齢が社長を入れても30代前半と言う非常に若いメンバーで酒造りをしています。
蔵の雰囲気も凄く良かったし、社長も安心して任せられるので、凄く酒造りがやりやすそうでした。
とは言え、他の蔵に比べれば経験豊富とは言えませんが、
みんな一生懸命頑張っている姿は感動しました。
今年の万齢は昨年以上に良いお酒が上がってくると思いますので、皆さん乞うご期待ください!!

小松社長、奥さん、今年もお世話になりました。
佐々木さん、シン君、聡一郎さん、ショウ君、
春までまだまだ酒造りは続きますが、
無事に酒造りを終えれること大阪から願っていますね。
1日でしたが、今年もお世話になりありがとうございました。

そして翌日は次の蔵へ・・・。
こちらはまたご紹介できる日がくればいいなと思っています。
それまで楽しみにしていてください。

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27BYも佐賀県の小松酒造、万齢をよろしくお願いします。

①万齢 特別純米 中汲み 無濾過生原酒 23BY
②万齢 特別純米酒 緑ラベル 火入れ
③万齢 特別純米 超辛口 鍾馗ラベル 火入れ
④万齢 純米吟醸 中汲み 無濾過生原酒 24BY
⑤万齢 「夏の生」 純米吟醸うすにごり 生原酒 雄町 24BY
⑥万齢 山田錦 純米吟醸 黄色ラベル 26BY
⑦万齢 全量雄町 火入れ 24BY
⑧万齢 純米吟醸 希(のぞみ)
⑨万齢 「春の酒」 特別純米超辛口 無濾過生原酒 雄町 26BY
⑩万齢 純米吟醸 Little Spark 2015
⑪万齢 冷やおろし 全量山田錦 生詰原酒 26BY
⑫万齢 冬の酒 26BY
⑬万齢 純米大吟醸 灯(あかり) 26BY
⑭万齢 のみりんこ 全量無濾過生原酒~みりん革命~「飲むための味醂」
⑮万齢 みりん梅酒 「うめりんこ」
⑯万齢 すもも梅酒
⑰万齢 さがんルビーのお酒

よろしくお願いします。


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復活の美酒は、ここから始まった・・・・ [蔵訪問]

さて、漸くこの日を迎えることが出来ました。

早くこの記事が書きたかったのですが、ここまで来るのに随分と時間がかかりました。

ですが、漸くお披露目の日が来ましたのでご紹介します・・・。

遡ること1年5ヶ月ほど前になります。

2010年3月21日(日)、早朝新幹線に乗り、九州へと向かいました。

今回は、お世話になっている蔵元さんの今年のお酒の状況などの確認とご挨拶・・・。

それと、まだまだ勉強不足な部分が多々ありますので、
自分の知らない蔵元さんと出会い、勉強させて貰う目的もありました。

事前に、いくつかの蔵元さんにアポイントを取り、
快く受け入れてくれた蔵元さんへ訪問させて貰いました。

ところが、今回の滞在日数は2日間です。

これで、予定の蔵元さんを回るには、電車移動では無理と言うことで、まずは車を手配し、
自走で蔵回りすることにしました。

博多に到着し、予約していたレンタカーを借り、いざスタート!!

今回の相棒はコイツです!

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TOYOTAのVitzです。

結果的に、コイツが、なかなかやる奴でね。

正直、高速走行での足の柔さは仕方ない部分もありますが、よく走るし、燃費ええし、
帰ってからVitz買おうかな・・・と心揺さぶられました(笑)

ただ、いきなりトラブル発生したんですよね。

実は、今回、高速運転が殆どだと分かっていたので、自分のレーダーを持って行ったのですが、
どうもレーダーの調子が悪くて、突然電源が落ちると言うトラブルから旅は始まりました。

ですので、全く知らない道路ですし、ナビ任せで、レーダーは壊れてるし、全然飛ばせない(涙)

しかも、レンタカーってナビの使い方とか全然教えてくれないんですよね。

初めての車で、ナビも使い方分からないけど、兎に角、目的地だけは入力出来たので、
いざ出発!!

ところが、いきなり高速道路の入り口の表示があるにも関わらず、ナビは全然違う道へと誘導・・・?

そのままナビを信じて進むと、どう考えても違う道へ進んでいる・・・。

結局は、もう一度ナビの設定をやり直すと、やはりさっきの高速の入り口が正解!!

と言うことで、再び元の道に戻り、再出発!!

ヤフードームを眺めつつ、海岸線を一路、佐賀県へと向かいます!!

ところが、この日は日曜日で、渋滞に継ぐ、渋滞・・・。

結局は、昼には着きますと言っていたのが、着いたら2時近く・・・(涙)

蔵元さんも随分と心配してくれて、申し訳ないことをしました。

で、この旅の一蔵目にして、今回ご紹介出来ることになりました蔵がこちら!

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佐賀県で日本酒「万齢」を醸す、小松酒造さんです。

ご覧のように、蔵の回りは自然がいっぱい・・・

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回りは山で囲まれ、近くには川が流れ、本当に静かな所です。

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蔵の裏も、木に覆われ、本当に喉かな所に蔵はあります。

そして出迎えてくれたのはこの方!

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小松酒造、社長兼杜氏の小松大祐社長です。

見るからに、優しい感じの方でしょ。

もう、そのままの方でした(笑)

そして、まずはご挨拶をし、電話では何度となくお話はさせて貰っていましたが、
今回の訪問の趣旨と、ウチの状況や、これからどうなりたいかなど、
色々と話をさせて頂きました。

社長も、僕の話を確りと聞いて下さり、色々とアドバイスを頂きました。

そしてその中で、話がエキサイトし、社長が徐に白版を取り出し、
お酒造りの話を図に表しながら、教えて貰いました。

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それがこの写真です。

すいません、これは内緒の話なので化かせて貰いました(笑)

そして、色々と話をした後、蔵を見せて貰いました。

まず目に飛び込んできたのがこちら!

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甑です。

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中はこんな感じです。

これは米を蒸す道具なのですが、ご覧のように木製です。

今現在、木製の甑を使っている蔵元さんは非常に少ないと思います。

小松酒造さんは、正直、目新しい道具は何一つ無いと言っても良いぐらい、
昔ながらの道具を生かした酒造りをされています。

それも、これも、大祐社長が蔵に戻る切っ掛けとなった、平成2年からの酒造り休止し・・・。

その後、後は廃業を待つばかりと言う状況が続いたそうです。

ですが、廃業間近の蔵に、酒蔵復興の意を決し、大祐社長は帰ってきました。

ですので、新しい道具を買うとか、そう言う余裕は全く無かったそうです。

ある物を使って、どこまでの物が造れるか・・・そこに懸けるしか無かったそうです。

そこで、「これからの時代はお酒造りを知らないとお酒は売れない!」と言う思いから、
酒類総合研修所に入所し、8ヶ月間、酒造理論などを勉強し、
その冬から島根県の酒蔵さんで蔵人として修行をし、酒造りの全行程を学んだそうです。

そして、平成9年春に蔵に戻り、酒造りの準備を始めます。

そして、平成10年1月に8年ぶりに製造を復活させることが出来たそうです。

ですので、道具を買う余裕などなく、昔ながらの道具を大切に使っているそうです。

古い道具は、手入れも大変で、木製の甑は状態を維持するのが本当に難しいそうです。

更に酒造りの中で最も重要な麹造りの現場も見せて貰いました。

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ご覧になってお分かりだと思いますが、室は煉瓦造りで出来ています。

この室も、とても古いもので、管理がとても難しいようでした。

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中はビニールで二部屋に分けれていました。

箱麹をメインで使いながら、写真でも見えますが、ビニール製のタライも使うと仰っていました。

最近、タライを使う蔵が増えているそうです。

壁も古いもので、
中は断熱材の代わりに稲が埋まっているそうで、所々隙間から稲が顔を出していました。

これも、昔の知恵でそうなっているそうです。

そして次は小松酒造さんの心臓部でもある槽です。

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この三機の槽が並んでいるのは圧巻で、思わず「すげ〜ぇ」と声が出ましたね。

この槽が小松酒造さんの、こだわりでもあります。

そしてこれが面白いんです。

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これ、槽の裏側なんですが、どうやって搾るのか疑問だったのですが、
実は、写真に写る奥の大きな石のブロックを手前の油圧式の機械で持ち上げたり、下ろしたりして、
搾っているそうです。

こんなの見たの初めてでした。

ですが、この油圧制の機械が、もう部品が無いそうで、騙し騙し使っているそうですが、
「壊れたらどうしよう・・・」と悩みの種だそうです。

一通り、蔵を見せて貰い、話ももっとしたかったのですが、ここでお別れとなりました。

大祐社長とは、「また僕も大阪に行くから井上君も頑張れよ!」
と声をかけて貰い、蔵を後にしました・・・。

そして、その後、福岡へ戻り、三井の寿さんの蔵へ伺い、専務に蔵を案内して貰い、
その後、夜は専務と久留米で会食し、福岡で一泊・・・。

翌朝、福岡を横断し、大分を北上し、常徳屋酒造場さんに立ち寄り、誠君に蔵を案内して貰い、
その後、今度は大分県を南下し、蔵元さんに寄せて貰い、お話を聞き、蔵を見せて貰い、
今度は大分県を北上し、福岡県を横断して博多に入る予定が、何と何と道に迷うハプニング・・・。

ナビが予定のルートから外れてしまい、しかも通行止めがあり、迂回迂回の連続・・・。

結局、大幅に時間をロスして、高速道路をレーダー壊れたまま大爆走!!

ところが、福岡に入り高速大渋滞・・・。

レンタカーの返却時間が刻々と迫る中、渋滞は緩和されず・・・。

途中で浪速魂丸出しの割り込みまくりで何とか渋滞を突破!!

で、結局返却時間の2分ほど前に到着・・・。

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総距離542.5kmで、ガソリン入れたの1回だけ。

流石世界に誇るTOYOTAです。

しかし、最後は、なかなかのドキドキ具合でしたが、本当に楽しい旅になりました。

そして、この年の10月に社長が大阪に来られ、当店にも足を運んでくれました。

また、小松酒造さんのお取引のある酒屋さんと会食なさると言うことで、
僕も社長が「一緒においでよ!」と誘って貰い、楽しい夜の宴を満喫しました。

そして帰り道に、社長は「井上君、春にはもう一度蔵においで、そして一緒に汗かこう!」
と言ってくれました。

社長は、「酒屋さんもお酒のことは分かってないとダメだ!」と言う考え方で、
僕も誘ってくれたことに凄く感動して、「絶対に行きます・・・宜しくお願いします」
と言って分かれました。

ところが、店舗移転、並びにオヤジの急病などが重なり、僕が蔵へ行く余裕などありませんでした。

僕は、この春、もう一度蔵に寄して貰い、お酒造りを学んでから、
小松酒造さんとのお取引をお願いするつもりでした・・・。

ですが、色々あり、この6月に社長にお詫びの電話を入れました。

社長も、こちらの状況を分かってくれ、逆に心配してくれていて、本当にありがたい言葉を頂きました。

そして、社長が「頑張ってみよか!」と言って下さり、
この7月から待望の小松酒造さんとのお取引が始まりました。

この春の約束は、来年の春に実現出来るように、僕も準備しようと思っています。

小松酒造さんは、本当に小さな蔵で、多分、余り見かけることは無いかも知れませんが、
僕は小松社長が大好きですし、この蔵の酒が大好きです。

そんな大好きなお酒を皆さんに知って貰いたいです。

是非、小さな蔵の復活の美酒を満喫して下さい。

宜しくお願いします。


では、そんな佐賀県の万齢の入荷情報はこちら!

井上酒店の今を伝えます!!・・・俺が酒屋を継いだ訳がここに・・・」をご覧下さい。

http://inouesaketen.blog27.fc2.com/blog-entry-36.html

今後とも、小松酒造さんの万齢を宜しくお願いします。

それでは、また。

風土を醸しす酒造り・・・ [蔵訪問]

さて、世間的には3連休を迎えた土、日、月の3日間でしたが、
皆さんは如何お過ごしだったでしょうか?

僕は、勿論、仕事でしが、日曜日に奈良県の御所市にあります、
篠峯、櫛羅を醸す千代酒造さんの秋の利き酒会へ参加する為、奈良県へと行ってきました。

前々日から雨が降り続き、日曜日も雨が降るかな?と思っていましたが、
大阪は早めに雨が上がったのですが、奈良はどうでしょうか?

大阪は、晴れ間が出たので、傘を持たず、奈良県へと向かったのですが、
奈良に近づくにつれ、雲が厚くなり、電車の窓を雨粒が叩きます・・・。

正直、駅から蔵までは、歩いて十分に行ける距離なのですが、
「雨やとタクシー乗らないと厳しいな・・・」と思っていたのですが、
なんとか最寄り駅に着いた時には、雨が止んでくれて、歩いて蔵を目指しました。

千代酒造さんには、これで3度目の訪問になります。

勝手知ったる道のりを、1人歩いて向かいます。

歩いていると、沢山の田んぼに遭遇します。

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正に、実りの秋です!

恐らく、収穫間際だと思われる黄金色に輝く稲穂が風に靡きます。

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こちらには小さな段々畑も見られますよ。

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ギッシリと詰まった稲穂です。

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流石に町を流れる川の水も、非常に綺麗です。

大阪では、こんな綺麗な川に出会えることは無いでしょうね・・・。

これも、お酒を醸すのには、とても重要な要素の1つですからね。

そして、蔵が見えてきました!

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全国新酒鑑評会「金賞」受賞蔵の看板はダテではありませんよ。

7年連続、全国新酒鑑評会で金賞を受賞する全国的にも、そうはない蔵元さんです。

その為、春と秋に開催される、利き酒会には、
全国から酒屋さんを含め、多くのお客さんが訪れますよ。

先ずは・・・

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こちらで受付を済ませ、利き酒会場へと・・・いざ!勝負!!

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会場には、沢山の方が、グラス片手に次から次へとお酒を利いていきます。

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お燗も出来るように、酒燗器も用意されていて、
銚釐片手に自分の好みのお酒をお燗して楽しむ方も沢山いらっしゃいます。

僕も、全てのお酒を順番に利いていきました。

正直、全てのお酒の飲んでいると、直ぐに酔っぱらっちゃうので、
もったいないのですが、お酒は口に含んで、全て吐き出します。

どぶろくから始まり、純米酒、生酛純米酒、吟醸酒、純米吟醸、大吟醸酒、純米大吟醸酒、
その中に、無濾過生原酒、生酒、1回火入れ酒、火入れ酒、斗瓶取り、古酒など・・・

更に、同じ銘柄でも、醸造年度が違う物がズラリと並べられ、
毎年少しずつお酒の造りや、味わいも違うことがよく解ります。

しかし、バリエーションが豊富です。

結局、全てのお酒を利くのに、じっくり時間を使い、2時間近くかけて利かせて貰いました。

相変わらず、良いお酒に多く出会えましたし、新しい発見も沢山ありました。

更に、会場では、沢山の諸先輩方の酒屋さんや、皆さんから声を掛けて貰い、本当に嬉しかったです。

会場で、色々お話しも聞かせて貰い、本当にありがとうございました。

一通り利き酒を済ませ、忙しそうにしていたのですが、
堺社長と少しお話させて貰い、僕の利き酒会は終了しました。

予約していると、今年は手打ち蕎麦と千代酒造さんのお酒を楽しむことも出来ましたよ!

そして母屋では、

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皆さん、蕎麦と日本酒を楽しむ為に、テーブルを囲ってらっしゃいました。

今回は予約がいっぱいで、残念ながら蕎麦と千代酒造さんのお酒を楽しむことが出来ませんでした。

そして、今回は・・・

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利き酒会で使ったグラスはお土産で頂けました。

少し解りにくいかも知れませんが「篠峯」の刻印が刻まれたグラスです。

これが凄く良くてね・・・大切にさせて貰います。

当店は、現在、千代酒造さんとはお取引は無いのですが、
個人的に堺社長とのご縁や、諸先輩方とのご縁で、今回も利き酒会に参加させて頂きました。

色々と堺社長、蔵の皆さんにもお世話になり、本当にありがとうございました。

感謝!感謝!!です。

皆さんも、篠峯、櫛羅を醸す、千代酒造さんのお酒を見かけましたら、
是非1度、飲んでみて下さいね。

それでは、また!

ふたり股旅・・・ [蔵訪問]

さて、今日は先月の2月18日に行ってきました、蔵訪問記をお伝えしようと思います。

大阪は、全く雪など降らない、いつもの冬を迎えていましたが、
向かった先の駅からは、ご覧のように雪化粧した山が見受けられました。

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正直、駅を降りた時、今年初の雪化粧を見て、興奮しちゃいました。

そして今回は、仲良くして貰ってます彼との2人での旅となりました。

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笑顔がなかなか良い感じでしょ。

濱野酒店の奥田君です。

そして向かったのはこちら!!

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滋賀県の浪乃音酒造さんです。

玄関を入ると・・・

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ご覧のように、沢山の賞状が飾られています。

勿論・・・

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全国新酒鑑評会での金賞受賞の賞状もバッチリ飾られていました。

先ずは、応接室で近況話と、その他諸々・・・

正直、余りお酒の話はしなかったかな(苦笑)

終始、話は末っ子の子供さんのサッカーの話で盛り上がりました。

そしてその後、蔵の方を見せて貰いました。

先ずは仕込み蔵です。

ご覧のように、浪乃音酒造さんは近代的な作りの蔵です。

元々は木造作りの古い蔵だったのですが、現在の三兄弟での酒造りに入る際、
思い切って蔵を建て直す事にし、理想的な酒造りを行う為に、現在のような環境になったそうです。

ちなみにココは、蔵の2階部分になります。

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写真のタンクは、手前から雄町50%、山田錦50%、渡船50%のタンクです。

写真には写っていませんが、この一番手前に更に小さなタンクで愛山50%の醪が、
産声を上げようと必死で頑張っていました。

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分かりづらいと思いますが、これは愛山50%の醪の写真です。

それと、こちらは醪の動画です。

ちなみに、コメントでは、愛山、雄町、渡船と言っていますが、
後に、雄町、山田錦、渡船であることが判明しました・・・すいません。


最後の渡船のタンクはピチピチピチピチと初音を上げていました。

そんな醪を飲ませて頂きました。

この段階で日本酒度は−10ぐらいだそうですが、
ピチピチ弾ける感覚と、酸も心地良くて爽やかで旨かったです。

これから一週間ちょっとで搾るとの事でした。

そして次の写真に写っているのは、手前から純米の超辛口と純米のタンクで、
一番奥は空だそうです。

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真ん中のタンクにホースが繋がっているのが見て取れると思いますが、
現在、純米酒を搾っている真っ最中でした。

そして、写っていませんが、この一番手前に別区画があり、
そこでは今年の全国新酒鑑評会用の山田錦35%の醪が仕込まれていました。

浪乃音酒造さんでは、鑑評会用に一本だけ醪を仕込みます。

失敗は許されない、一発勝負になるので大変です。

今年は良い結果が出ることを期待してます。

そして、仕込み蔵を横に移動すると・・・

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ここで、仕込みの最盛期は朝5時から米を蒸し、米を洗ったりとしてる場所です。

今は甑倒しも終わり、静かな感じです。

更に上に上がると麹室が現れます。

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ご覧のように、既に作業は終わっているので、閑散としていますが、杉の素晴らしい室です。

写っているのは、麹を造る時に使う蓋(ふた)と言われる道具です。

この下には箱(はこ)があり、床もあり、蓋麹法、箱麹法、床麹法と全ての麹造りを、
お酒のランクによって使い分けているそうです。

ちなみに蓋は50%精米以下の物は全て蓋で麹造りをしているそうです。

ちなみに麹室は2カ所に分かれていて、こちらは純米酒などの低精白の物を仕込む室です。

ですので、この室では蓋は使いません。

使うのはこちら・・・

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こちらで蓋を使い、細かい作業を行う吟醸室になります。

さて、室を出て、1階に降りて、搾りの現場を見学させて貰いました。

こちらはヤブタと言われる日本酒を搾る最もポピュラーな搾り機です。

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これに先ほどの仕込み蔵の純米のタンクからのホースが繋がっていて、
丁度、純米を搾っている真っ最中でした。

勿論、飲ませて頂きましたよ・・・旨かった!!

そしてこちらが槽(ふね)と呼ばれる昔の搾り機です。

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こちらは、非常に手間暇掛かる為、特別なお酒や、50%精米以下の物の時に使います。

でも、手間暇掛かる分、美味しいんですよね。

そして一通り蔵を見学し、再び応接室に戻り、ここからは利き酒です。

ご覧のように、5種類の酒を利かせて貰いました。

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左より、純米吟醸 渡船60% 9号酵母、純米吟醸 山田錦50% 901号酵母、
純米吟醸 山田錦50% 14号酵母、特別純米 山田錦60% 9号酵母、純米中汲み 山田錦60% 9号酵母です。

今回は、今まで日本酒の造りの中で、分からない事がまだまだ沢山あったのですが、
中井社長に色々と教えて頂き、分からなかったことが随分理解出来ました。

そしてこの後、社長と一緒に昼食に向かいました。

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美味しいお蕎麦と天丼を頂きました。

美味しかった!!

ここでも、昼食を食べながらお酒造りの話を色々お伺いし、
駅まで送って頂き、社長とお別れとなりました。

今回、本当に色々とお話しを聞け、非常に勉強になりました。

浪乃音酒造の皆さん、中井社長、本当にお世話になり、ありがとうございました。

感謝!感謝!!です。

少しはお酒の事が理解して貰えたら幸いです。


さて、実はこの後、色々と衝撃的な事が多々あったのですが、それはまた別の機会に・・・。

それでは、また。

それは緑の地・・・ [蔵訪問]

今朝、予定では雨になる予定だった・・・

前日に、レインコートも購入し準備万端・・・

そして夜・・・嫁さんと自宅でゆっくりと夕食を・・・

思わずワインを2本空け撃沈・・・

気づくと僕はリビングでまた爆睡・・・嫁さんは、ちゃんとベットで熟睡(苦笑)

結局は3時間ほどの爆睡で朝を迎える・・・

全くワインが抜けてる感じ無し・・・(苦笑)

出発の準備をし、いざ出発・・・雨降りそうに・・・ない?

出勤ラッシュの電車に揺られ、向かうはそう・・・

それは緑の地・・・

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数ヶ月前とは全く違う装いを見せてくれている・・・

ずっと太陽と睨めっこ・・・

緑の中に溶け込んで行く・・・

時間って実は一瞬・・・

あっと言う間に夕方・・・急いで帰らないと・・・

お役に立てたかどうかは分かりませんが、僕はとにかく楽しかった・・・

また行こう・・・そう・・・

そこは緑の地・・・

夜・・・

今日は満月・・・

また空を眺めてる・・・

今度は満月と睨めっこ・・・?

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いや、今度は隠れん坊・・・

神宿る蔵より・・・ [蔵訪問]

実は昨日、蔵見学の模様をblogで紹介しようと頑張って書いたのですが、最終的に爆睡。

と言うことで、昨日書いたblogを消すのももったいないので、そのまま使わせて貰います。

ご了承下さい。

さて、今日の大阪も良いお天気の日曜日です。

ちょっとこう言う日は、仕事するの嫌になりますね。

どこかえ、ファ〜ッと飛んで行きたい・・・そんな気分です。

夕方、配達に出来ると、うっすら浮かぶ月発見!!

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実は満月も好きなんなんですが、この夕方に、うっすらと浮かび上がる月も好きなんですね。

そして帰りには、絶景の夕焼けスポットで夕焼けを・・・と思ったのですが間に合わず。

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もう少し夕焼けが見えるぐらいで撮したかったのですが、もうすでに隠れちゃってました。

でも、十分綺麗なんですけどね。

しかし日が落ちると、やはり随分風が冷たく感じ寒いです。

いや〜ぁ・・・しかし今日は色々と考える事の多い日曜日の仕事でした。

グッと堪えて・・・。

さて、昨日は予告したように、奈良県の梅乃宿酒造さんに、
当店のお客さんお2人と、急遽blogを見て酒屋さんのお友達が参戦を表明し、4人で蔵訪問してきました。

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ご覧のように、この日は快晴で実に気持ちの良い朝でした。

しかし、奈良に来ると、やはり大阪より随分寒さを感じました。

蔵には午前10時頃に着く予定で出発したんですが、結構早く着き、9時30分には蔵に到着。

ちょうどこの日は奈良県の酒屋さんのお客さんも20名ほど蔵見学に来られていて、
酒造りの現場は大賑わいと言った感じでした。

さて、まずは今日、蔵を案内して下さる梅乃宿酒造の森浦さんと高岡さんとご挨拶をし、
その後は、蔵の前にある、社長さん宅の応接間に通されました。

正直、梅乃宿酒造さんには6回ほどお伺いしていますが、
応接間に通されたのは今回が初めてで、ちょっと緊張・・・。

まずはお茶をすすりながら、お話をお伺いし、その後、蔵見学に向かいました。

梅乃宿酒造さんでは、蔵が2つの敷地に分かれていて、日本酒蔵と、出荷、貯蔵蔵になっています。

今、梅乃宿酒造さんと言えば和のリキュールで有名ですが、
以前は日本酒も和のリキュール同じ日本酒蔵で瓶詰めされていました。

そうなると、どうしても同じラインで瓶詰めする事で、
日本酒に和のリキュールの香りが移る可能性があると言うことが言われていました。

しかし、以前から最善の注意はされていたそうですが、
現在は出荷、貯蔵蔵の敷地に新しく和のリキュール製造蔵と瓶詰めラインを設け、
より品質の向上に力を入れているそうですよ。

これで臭い移りの心配も無くなり、日本酒も和のリキュールも最高の状態で製造、出荷出来るそうです。

ちょっと話が逸れましたが、まずは日本酒の行程の第一段階である、精米からの見学です。

が!先に団体さんが精米の現場を見学されていたので、急遽後回しにし、
蔵の方からの見学となりました。

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蔵の入り口には兵庫県の吉川産の山田錦が飾られています。

通常の酒米に比べ、やはり山田錦は背が高く、粒の大きいのが特徴です。

通常の酒米は、山田錦の2/3程度で、山田錦は背丈の高くなる分、風害などの影響も受けやすいそうです。

更に密接して植えると栄養分が損なわれるため、間隔を開け植えるので、お値段も高いんですって。

はっきり言って、食用の最高級の魚沼産コシヒカリよりも、遙かに高いそうです。

そんな高価なお米を削ってしまうんですから、やっぱり高くなるのは当然なんですね。

と話が逸れましたが、ここからは蔵の中に入っていきます。

ちょっと見にくいですが、このような行程でお酒は出来上がります。

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さて、流石に蔵の中の空気はピーンと張り詰めていて、
ここから神宿る酒が生まれるのか・・・と改めて思いました。

丁度我々が入って直ぐの米洗い場で、米洗いの真っ最中でした。

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ちょっと切れてますが、奥に居るのが梅乃宿酒造の杜氏の高橋杜氏です。

梅乃宿酒造さんでは、この機会と言うか、箱にお米を入れて、水の力で米を洗うそうです。

実は米洗いは、とても重要な作業で、ここでお米の種類に合った吸水が出来るかで、
これから先の麹造りや、酒母造りにも影響してきます。

簡単に言うと、ご飯炊くときでも、
お水に漬けすぎてお水を沢山いれて炊くと、ベチャベチャのお米になりますよね。

そんな感じだと思って下さい。

ここでは、時計を見ながら、何分から米を入れて洗うか決め、カウントダウンが始まり、
米を投入後も、ストップウォッチでキッチリ時間を計りながら吸水させます。

そして時間が来たら、写真で手を添えているコックを手前に倒すと、
今度は水の勢いで、前のホースに米が流れ、袋に洗ったお米が入るシステムになっています。

その後、その袋に貯まった米を、再びホースの水で洗います。

DSCN2973.jpg

そして洗ったお米を写真のような小さな桶に入れて、お米に水を吸わせます。

ここでも水温、気温、お米の種類で、何%吸水させると良いかを決めます。

これは、長年の勘が必要になってきます。

この日も5kgほどの袋の米を60袋ほど洗っていたと思います。

DSCN2974.jpg

洗ったお米です。

確か雄町の45%精米だったと思います。

その後、余分な水分を遠心分離器のような機会に入れ、一気に余分な水分を飛ばします。

ここでも、重さをちゃんと量って、何%吸水しているか確認します。

確かこの後1日寝かせるはずです。

そして翌日の午前6時頃から蒸しの作業が始まります。

食用のご飯は炊くのですが、酒米は蒸します。

その蒸しが終われば、放冷機を通り、冷やされ、麹米は布袋で2階の室に運ばれ、
醪になるものは、シューターで飛ばすそうです。

そして次はこの放冷機で冷やされたお米が2回の室に向かうのですが、
その室に向かいました。

DSCN2976.jpg

室の入口にある神棚に一礼して・・・。(すいませんピンボケでした)

お酒造りの基本であり、最も大切な行程が
「一、麹・ 二、酛(酒母)・三、造り(醪)」と言われています。

その麹を造るのが麹室です。

梅乃宿酒造さんでは、今期から麹室が新しくしなり、以前に比べ随分立派な室になっていました。

通常、蔵開きなどでは、室には入れて貰えないのですが、今回は特別に入れて貰いました。

DSCN2978.jpg

室は3つの部屋に分かれていて、まずはこの室で最初の作業をします。

室の中は30度近い温度になっています。

ちなみに、この写真に写っているのは箱で、この中に蒸し米が運ばれてきて、麹菌を振りかけ、
麹菌が米に浸透していくのを待ちます。

ちなみにこの箱、重量が量れるようなシステムになっている最新設備だそうです。

まだまだ高価で、使っている蔵は少ないそうです。

これは今まではある意味、勘に頼る部分が多かった麹造りも、
この機械があれば重量を見て、判断出来るので、より細かい所まで気を配れるそうです。

そして、ここでの行程が終わると、次の行程に向かいます。

この奥に次の部屋があります。

DSCN2977.jpg

ここで、麹番をしているのが、以前にもお世話になった佐伯さんです。

佐伯さんは女性ですが、麹屋と言う麹造りの責任者です。

この写真は確か特別純米酒の麹を造っている状態だったはずです。

中は湿気を保つため加湿器を回している為、カメラが一気に曇りました。

見えづらいですが、奥に積み上げられた麹箱は純米大吟醸の麹を造っているそうです。

純米大吟醸クラスは、発酵が遅いので積み上げて発酵を促すそうです。

さて、麹室を後にし、再び1回へ。

次は酛を造る部屋を見せて貰いました。

DSCN2980.jpg

この中の小さなタンクで酒母を造ります。

ここでは速醸酛と、山廃酛を造っているそうです。

ここで出来た酒母をタンクに移し、醪を造ります。

次はタンクを見に行きました。

DSCN2982.jpg

これは純米大吟醸クラスなどを扱うサーマルタンクと言って、
二重構造になっていて、外側に液化窒素が通るようになっていて、温度管理が簡単に出来るそうです。

このタンクがあれば、温度管理が簡単だそうなのですが、凄く高価なので、
梅乃宿酒造さんでは、上のクラスにだけ使っているそうです。

DSCN2981.jpg

他はご覧のような解放タンクを使っています。

この反対側のタンクは、まだ米の状態も分かる感じでボコボコと発酵していました。

タンクに頭を突っ込むとガスでクラクラッとしてタンクに落ちる事故で命を失う事もあります。

実は酒造りは非常に危険な仕事なんです。

だからみんな真剣なんですよ。

と言う事で、手でタンクの香りを嗅ぐと、とっても綺麗な良い香りがしました。

蔵に入った時から良い香りがしてるんですよ。

今年はタンクで70本ほど仕込むそうです。

今年は12月が気温が高く、酒造りが難しかったそうですが、
年明けからは気温も下がり造り易くなっているそうです。

ただ、70本も仕込むので、少しでも行程がずれ込むと、春先にまでなるので、
そうなると気温も上がり、余りいい酒が出来なくなるので、時間との勝負なんですよ。

さて、このタンクの造られた醪を最後は搾ります。

DSCN2985.jpg

通常は、機械式のヤブタと言う機械で搾ります。

この白い蛇腹の部分に醪が流れ込み、左から圧力をかけ搾ると、右側からお酒が出てきます。

その後、白い部分に板粕が残るんですよ。

この部屋は、冷蔵設備が完備されていて、安定した搾りが行える状態になっています。

そして、もう一つ槽と言う搾り方があります。

DSCN2987.jpg

丁度この時は、裏メニューのアンフィルタード・サケ、雄町バージョンを槽で搾っていました。

こちらは布袋に醪を入れ、この槽の中に積んで行き、上から圧力をかけ、時間をかけて搾ります。

ヤブタに比べ、槽で搾ると柔らかい味わいになると言われています。

これで、一通り蔵の中を見せて貰い、もう一度先ほど見れなかった精米機を見に行きました。

DSCN2989.jpg

梅乃宿酒造さんでは、精米機を2機持っています。

ここで米を70%に精米したり、45%に精米したりする訳です。

ちなみに45%に精米するのに90時間ほどかかるそうです。

ですので、この時期精米機は24時間体制で動き続けているそうです。

これで、一通り見学も終わり、この後リキュールの製造工程と瓶詰めラインを見て、
再び応接間に戻る事になりました。

その途中で火入れ作業をしていたので激写!

DSCN2991.jpg

これは丁度、月うさぎの火入れ中でした。

この箱の中に60度〜65度程度のお湯が張られていて、そのお湯の中に瓶ごとお酒を漬けます。

火入れする事で、瓶の中のお酒の微生物を死滅させたり、雑菌を死滅させる効果があります。

DSCN2990.jpg

更に、今年から新兵器の新しい火入れの機械を導入するそうです。

お酒に一番良くないのが、
ダラダラと温度を上げて、ダラダラと温度を下げるのが一番酒質を損ねるそうです。

これは急激に蒸気で火入れして、出口で急速に温度を下げれる事が出来、
理想の火入れが行えるそうです。

今は、リキュールで儲かった分を、日本酒の酒質向上にドンドン注ぎ込んでいるそうです。

日本酒と和のリキュールの蔵を別にしたり、室を新しくしたり、火入れの機械を導入したり、
日本酒の酒質向上に凄く力を注いでいるのが凄く感じられました。

さて、そして応接間に戻り、お待ちかねの利き酒です。

DSCN2992.jpg

写真では4種類ですが、この後もう1種類お酒を入れてくれ、合計5種類のお酒を利かせて頂きました。

左から山田錦 純米大吟醸の醪、雄町 純米大吟醸の醪、アンフィルタード・サケ 山田錦、 
写っていませんが先ほど槽で搾ってた裏メニューのアンフィルタード・サケ 雄町の攻めの部分、
まもなく発売される特別純米生酒 梅の木ラベルを頂きました。

純米大吟醸の醪は、蔵内でしか飲めない特別なお酒です。

まだアルコール発酵も途中の状態ですのでアルコール感は余りなく、
でもメロンのような香りと醪独特の旨味があり、美味しかったですね。

それとアンフィルタード・サケの米違いも、とても面白かったですね。

さらに、もうすぐ発売の梅の木ラベルも味わえて凄く良かったです。

応接間の前には梅乃宿の由来となった樹齢300年の梅の古木があります。

DSCN2993.jpg
 
この古木を見ながら飲む日本酒は格別でした。

で、この古木にも梅の実が出来るそうなのですが、
梅乃宿の梅酒には、この梅の木に出来た梅の実を縁起を担ぎ1つですが、入れているそうです。

ちょっと良いこぼれ話も聞けて良かったです。

その後も、色々と質問させて貰い、丁寧に返答頂き、本当に大満足の蔵訪問となりました。

そして、最後はみんなで記念撮影で〆です。

DSCN2995.jpg

今回ご一緒した酒屋さんのお友達と、森浦さん、当店のお客さんと、高岡さんです。

僕自身も、お客さんと一緒に蔵に行ける日が来るとは思ってなくて、
凄く勉強になる事も多く、本当に楽しい蔵訪問となりました。

特に蔵に行きたいと言って下さったお客さんが喜んでくれるか凄く心配していたのですが、
帰りには、本当に感動してくれていたので、ご一緒出来て良かったと心から思いました。

本当にありがとうございました・・・感謝!感謝!!です。

それと色々と今回お世話になりました、
森浦さん、高岡さん、梅乃宿酒造の皆さんにも感謝!感謝!!です。

またお客さんと、こういう時間を共有出来たらええな・・・って思いました。

そして少しでも日本酒の素晴らしさがお伝え出来たらいいな・・・と思っています。

次はまずは「俺と飲む会!?」を開催したいですね。

そんな目標を頂きつつ、蔵訪問記終了です。

もし、今回ご一緒出来なかった皆さんも、少しは蔵に行った気になって貰えたら嬉しいです。

長々となりましたが、最後まで読んで下さった皆さん、本当に有難うございました。

それでは、また。

神宿る蔵より・・・ [蔵訪問]

実は昨日、蔵見学の模様をblogで紹介しようと頑張って書いたのですが、最終的に爆睡。

と言うことで、昨日書いたblogを消すのももったいないので、そのまま使わせて貰います。

ご了承下さい。

さて、今日の大阪も良いお天気の日曜日です。

ちょっとこう言う日は、仕事するの嫌になりますね。

どこかえ、ファ〜ッと飛んで行きたい・・・そんな気分です。

夕方、配達に出来ると、うっすら浮かぶ月発見!!

DSCN3004.jpg

実は満月も好きなんなんですが、この夕方に、うっすらと浮かび上がる月も好きなんですね。

そして帰りには、絶景の夕焼けスポットで夕焼けを・・・と思ったのですが間に合わず。

DSCN3011.jpg

もう少し夕焼けが見えるぐらいで撮したかったのですが、もうすでに隠れちゃってました。

でも、十分綺麗なんですけどね。

しかし日が落ちると、やはり随分風が冷たく感じ寒いです。

いや〜ぁ・・・しかし今日は色々と考える事の多い日曜日の仕事でした。

グッと堪えて・・・。

さて、昨日は予告したように、奈良県の梅乃宿酒造さんに、
当店のお客さんお2人と、急遽blogを見て酒屋さんのお友達が参戦を表明し、4人で蔵訪問してきました。

DSCN2988.jpg

ご覧のように、この日は快晴で実に気持ちの良い朝でした。

しかし、奈良に来ると、やはり大阪より随分寒さを感じました。

蔵には午前10時頃に着く予定で出発したんですが、結構早く着き、9時30分には蔵に到着。

ちょうどこの日は奈良県の酒屋さんのお客さんも20名ほど蔵見学に来られていて、
酒造りの現場は大賑わいと言った感じでした。

さて、まずは今日、蔵を案内して下さる梅乃宿酒造の森浦さんと高岡さんとご挨拶をし、
その後は、蔵の前にある、社長さん宅の応接間に通されました。

正直、梅乃宿酒造さんには6回ほどお伺いしていますが、
応接間に通されたのは今回が初めてで、ちょっと緊張・・・。

まずはお茶をすすりながら、お話をお伺いし、その後、蔵見学に向かいました。

梅乃宿酒造さんでは、蔵が2つの敷地に分かれていて、日本酒蔵と、出荷、貯蔵蔵になっています。

今、梅乃宿酒造さんと言えば和のリキュールで有名ですが、
以前は日本酒も和のリキュール同じ日本酒蔵で瓶詰めされていました。

そうなると、どうしても同じラインで瓶詰めする事で、
日本酒に和のリキュールの香りが移る可能性があると言うことが言われていました。

しかし、以前から最善の注意はされていたそうですが、
現在は出荷、貯蔵蔵の敷地に新しく和のリキュール製造蔵と瓶詰めラインを設け、
より品質の向上に力を入れているそうですよ。

これで臭い移りの心配も無くなり、日本酒も和のリキュールも最高の状態で製造、出荷出来るそうです。

ちょっと話が逸れましたが、まずは日本酒の行程の第一段階である、精米からの見学です。

が!先に団体さんが精米の現場を見学されていたので、急遽後回しにし、
蔵の方からの見学となりました。

DSCN2970.jpg

蔵の入り口には兵庫県の吉川産の山田錦が飾られています。

通常の酒米に比べ、やはり山田錦は背が高く、粒の大きいのが特徴です。

通常の酒米は、山田錦の2/3程度で、山田錦は背丈の高くなる分、風害などの影響も受けやすいそうです。

更に密接して植えると栄養分が損なわれるため、間隔を開け植えるので、お値段も高いんですって。

はっきり言って、食用の最高級の魚沼産コシヒカリよりも、遙かに高いそうです。

そんな高価なお米を削ってしまうんですから、やっぱり高くなるのは当然なんですね。

と話が逸れましたが、ここからは蔵の中に入っていきます。

ちょっと見にくいですが、このような行程でお酒は出来上がります。

DSCN2979.jpg

さて、流石に蔵の中の空気はピーンと張り詰めていて、
ここから神宿る酒が生まれるのか・・・と改めて思いました。

丁度我々が入って直ぐの米洗い場で、米洗いの真っ最中でした。

DSCN2972.jpg

ちょっと切れてますが、奥に居るのが梅乃宿酒造の杜氏の高橋杜氏です。

梅乃宿酒造さんでは、この機会と言うか、箱にお米を入れて、水の力で米を洗うそうです。

実は米洗いは、とても重要な作業で、ここでお米の種類に合った吸水が出来るかで、
これから先の麹造りや、酒母造りにも影響してきます。

簡単に言うと、ご飯炊くときでも、
お水に漬けすぎてお水を沢山いれて炊くと、ベチャベチャのお米になりますよね。

そんな感じだと思って下さい。

ここでは、時計を見ながら、何分から米を入れて洗うか決め、カウントダウンが始まり、
米を投入後も、ストップウォッチでキッチリ時間を計りながら吸水させます。

そして時間が来たら、写真で手を添えているコックを手前に倒すと、
今度は水の勢いで、前のホースに米が流れ、袋に洗ったお米が入るシステムになっています。

その後、その袋に貯まった米を、再びホースの水で洗います。

DSCN2973.jpg

そして洗ったお米を写真のような小さな桶に入れて、お米に水を吸わせます。

ここでも水温、気温、お米の種類で、何%吸水させると良いかを決めます。

これは、長年の勘が必要になってきます。

この日も5kgほどの袋の米を60袋ほど洗っていたと思います。

DSCN2974.jpg

洗ったお米です。

確か雄町の45%精米だったと思います。

その後、余分な水分を遠心分離器のような機会に入れ、一気に余分な水分を飛ばします。

ここでも、重さをちゃんと量って、何%吸水しているか確認します。

確かこの後1日寝かせるはずです。

そして翌日の午前6時頃から蒸しの作業が始まります。

食用のご飯は炊くのですが、酒米は蒸します。

その蒸しが終われば、放冷機を通り、冷やされ、麹米は布袋で2階の室に運ばれ、
醪になるものは、シューターで飛ばすそうです。

そして次はこの放冷機で冷やされたお米が2回の室に向かうのですが、
その室に向かいました。

DSCN2976.jpg

室の入口にある神棚に一礼して・・・。(すいませんピンボケでした)

お酒造りの基本であり、最も大切な行程が
「一、麹・ 二、酛(酒母)・三、造り(醪)」と言われています。

その麹を造るのが麹室です。

梅乃宿酒造さんでは、今期から麹室が新しくしなり、以前に比べ随分立派な室になっていました。

通常、蔵開きなどでは、室には入れて貰えないのですが、今回は特別に入れて貰いました。

DSCN2978.jpg

室は3つの部屋に分かれていて、まずはこの室で最初の作業をします。

室の中は30度近い温度になっています。

ちなみに、この写真に写っているのは箱で、この中に蒸し米が運ばれてきて、麹菌を振りかけ、
麹菌が米に浸透していくのを待ちます。

ちなみにこの箱、重量が量れるようなシステムになっている最新設備だそうです。

まだまだ高価で、使っている蔵は少ないそうです。

これは今まではある意味、勘に頼る部分が多かった麹造りも、
この機械があれば重量を見て、判断出来るので、より細かい所まで気を配れるそうです。

そして、ここでの行程が終わると、次の行程に向かいます。

この奥に次の部屋があります。

DSCN2977.jpg

ここで、麹番をしているのが、以前にもお世話になった佐伯さんです。

佐伯さんは女性ですが、麹屋と言う麹造りの責任者です。

この写真は確か特別純米酒の麹を造っている状態だったはずです。

中は湿気を保つため加湿器を回している為、カメラが一気に曇りました。

見えづらいですが、奥に積み上げられた麹箱は純米大吟醸の麹を造っているそうです。

純米大吟醸クラスは、発酵が遅いので積み上げて発酵を促すそうです。

さて、麹室を後にし、再び1回へ。

次は酛を造る部屋を見せて貰いました。

DSCN2980.jpg

この中の小さなタンクで酒母を造ります。

ここでは速醸酛と、山廃酛を造っているそうです。

ここで出来た酒母をタンクに移し、醪を造ります。

次はタンクを見に行きました。

DSCN2982.jpg

これは純米大吟醸クラスなどを扱うサーマルタンクと言って、
二重構造になっていて、外側に液化窒素が通るようになっていて、温度管理が簡単に出来るそうです。

このタンクがあれば、温度管理が簡単だそうなのですが、凄く高価なので、
梅乃宿酒造さんでは、上のクラスにだけ使っているそうです。

DSCN2981.jpg

他はご覧のような解放タンクを使っています。

この反対側のタンクは、まだ米の状態も分かる感じでボコボコと発酵していました。

タンクに頭を突っ込むとガスでクラクラッとしてタンクに落ちる事故で命を失う事もあります。

実は酒造りは非常に危険な仕事なんです。

だからみんな真剣なんですよ。

と言う事で、手でタンクの香りを嗅ぐと、とっても綺麗な良い香りがしました。

蔵に入った時から良い香りがしてるんですよ。

今年はタンクで70本ほど仕込むそうです。

今年は12月が気温が高く、酒造りが難しかったそうですが、
年明けからは気温も下がり造り易くなっているそうです。

ただ、70本も仕込むので、少しでも行程がずれ込むと、春先にまでなるので、
そうなると気温も上がり、余りいい酒が出来なくなるので、時間との勝負なんですよ。

さて、このタンクの造られた醪を最後は搾ります。

DSCN2985.jpg

通常は、機械式のヤブタと言う機械で搾ります。

この白い蛇腹の部分に醪が流れ込み、左から圧力をかけ搾ると、右側からお酒が出てきます。

その後、白い部分に板粕が残るんですよ。

この部屋は、冷蔵設備が完備されていて、安定した搾りが行える状態になっています。

そして、もう一つ槽と言う搾り方があります。

DSCN2987.jpg

丁度この時は、裏メニューのアンフィルタード・サケ、雄町バージョンを槽で搾っていました。

こちらは布袋に醪を入れ、この槽の中に積んで行き、上から圧力をかけ、時間をかけて搾ります。

ヤブタに比べ、槽で搾ると柔らかい味わいになると言われています。

これで、一通り蔵の中を見せて貰い、もう一度先ほど見れなかった精米機を見に行きました。

DSCN2989.jpg

梅乃宿酒造さんでは、精米機を2機持っています。

ここで米を70%に精米したり、45%に精米したりする訳です。

ちなみに45%に精米するのに90時間ほどかかるそうです。

ですので、この時期精米機は24時間体制で動き続けているそうです。

これで、一通り見学も終わり、この後リキュールの製造工程と瓶詰めラインを見て、
再び応接間に戻る事になりました。

その途中で火入れ作業をしていたので激写!

DSCN2991.jpg

これは丁度、月うさぎの火入れ中でした。

この箱の中に60度〜65度程度のお湯が張られていて、そのお湯の中に瓶ごとお酒を漬けます。

火入れする事で、瓶の中のお酒の微生物を死滅させたり、雑菌を死滅させる効果があります。

DSCN2990.jpg

更に、今年から新兵器の新しい火入れの機械を導入するそうです。

お酒に一番良くないのが、
ダラダラと温度を上げて、ダラダラと温度を下げるのが一番酒質を損ねるそうです。

これは急激に蒸気で火入れして、出口で急速に温度を下げれる事が出来、
理想の火入れが行えるそうです。

今は、リキュールで儲かった分を、日本酒の酒質向上にドンドン注ぎ込んでいるそうです。

日本酒と和のリキュールの蔵を別にしたり、室を新しくしたり、火入れの機械を導入したり、
日本酒の酒質向上に凄く力を注いでいるのが凄く感じられました。

さて、そして応接間に戻り、お待ちかねの利き酒です。

DSCN2992.jpg

写真では4種類ですが、この後もう1種類お酒を入れてくれ、合計5種類のお酒を利かせて頂きました。

左から山田錦 純米大吟醸の醪、雄町 純米大吟醸の醪、アンフィルタード・サケ 山田錦、 
写っていませんが先ほど槽で搾ってた裏メニューのアンフィルタード・サケ 雄町の攻めの部分、
まもなく発売される特別純米生酒 梅の木ラベルを頂きました。

純米大吟醸の醪は、蔵内でしか飲めない特別なお酒です。

まだアルコール発酵も途中の状態ですのでアルコール感は余りなく、
でもメロンのような香りと醪独特の旨味があり、美味しかったですね。

それとアンフィルタード・サケの米違いも、とても面白かったですね。

さらに、もうすぐ発売の梅の木ラベルも味わえて凄く良かったです。

応接間の前には梅乃宿の由来となった樹齢300年の梅の古木があります。

DSCN2993.jpg
 
この古木を見ながら飲む日本酒は格別でした。

で、この古木にも梅の実が出来るそうなのですが、
梅乃宿の梅酒には、この梅の木に出来た梅の実を縁起を担ぎ1つですが、入れているそうです。

ちょっと良いこぼれ話も聞けて良かったです。

その後も、色々と質問させて貰い、丁寧に返答頂き、本当に大満足の蔵訪問となりました。

そして、最後はみんなで記念撮影で〆です。

DSCN2995.jpg

今回ご一緒した酒屋さんのお友達と、森浦さん、当店のお客さんと、高岡さんです。

僕自身も、お客さんと一緒に蔵に行ける日が来るとは思ってなくて、
凄く勉強になる事も多く、本当に楽しい蔵訪問となりました。

特に蔵に行きたいと言って下さったお客さんが喜んでくれるか凄く心配していたのですが、
帰りには、本当に感動してくれていたので、ご一緒出来て良かったと心から思いました。

本当にありがとうございました・・・感謝!感謝!!です。

それと色々と今回お世話になりました、
森浦さん、高岡さん、梅乃宿酒造の皆さんにも感謝!感謝!!です。

またお客さんと、こういう時間を共有出来たらええな・・・って思いました。

そして少しでも日本酒の素晴らしさがお伝え出来たらいいな・・・と思っています。

次はまずは「俺と飲む会!?」を開催したいですね。

そんな目標を頂きつつ、蔵訪問記終了です。

もし、今回ご一緒出来なかった皆さんも、少しは蔵に行った気になって貰えたら嬉しいです。

長々となりましたが、最後まで読んで下さった皆さん、本当に有難うございました。

それでは、また。

奈良を満喫!! [蔵訪問]

さて、この連休を皆さん如何お過ごしだったでしょうか?

僕は月1回の休みを有効に使いましたよ!!

と言う事で、今回のお休みはこんな感じでした。

まず向かったのはここ!!

1.看板.jpg

奈良県の梅乃宿酒造さんです。

今日は年に一度の蔵開きなんですね。

途中、電車に揺られながらも、ぽかぽか陽気で実に暖かい。

しかも、奈良まで行く間も、山々を通って行くのですが、
全く紅葉らしい紅葉に出会えずで、秋はまだまだ遠いのかな?って感じでした。

2.蔵開き.jpg

さて、もう今年で参加するのは4度目ぐらいになるでしょうか?

毎回参加させて頂く旅に、蔵が少しずつ様変わりして行っている事に気づきます。

これも、毎年参加しているからこそ分かる事ですね。

今年はお客さんも多かった様で、午前と午後の二分制での開催となっていまして、
僕と嫁さんが梅乃宿さんに着いたのが、午後の部が始まる10分ぐらい前でした。

まずは受け付けで申し込みを済ませ、会場が開くの待っていると、
会場入り口で、いつもお世話になっている守口の【たがしら酒店】さんと遭遇!!

※お店の表記は「たがしら酒店」と、ひらがなが正式表記ですが、
ひらがなが続くと分かりづらいので、漢字で表記させて頂きます。

実は昨年も、田頭さんと梅乃宿さんでお会いしていたのですが、
僕が勝手に、田頭さんを存じ上げて居ただけで、面識は無かったのですが、
その後、(株)飯田さんの勉強会でお会いして以来、仲良くさせて貰っています。

そして、田頭さんが「井上君こっちおいでえな!!」と誘って頂き、
田頭さんのお友達などもご紹介頂き、僕も嫁さんを紹介し、
「皆さんで楽しくやろうや!!」と言って頂き、会場に向かいました。

3.人混み.jpg

会場ではご覧の通り、凄い人混みで、写真の奥の方に見える試飲酒のブースでお酒を貰い、
各自のテーブルで酒盛りの始まりです。

僕も、嫁さんも、田頭さんのお友達の皆さんと一緒に、皆さんが用意してくれたお寿司や
おかずを食べながら、楽しい時間が過ぎて行きました。

例年では純米大吟醸は時間を設け、試飲させて貰えるのですが、
今年はフルタイムで純米大吟醸が飲めるとあって、長蛇の列も出来、
また、まもなく発売の「しぼりたて生原酒」も、いち早く試飲させて貰い、
もう僕も、嫁さんも上機嫌です。

また、お友達の皆さんが子供さんを連れてきていたので、一緒に遊びました。

どうやら、いつもは知らない人には懐かないそうなのですが、
嫁さんにも、僕にも懐いてくれ、だっこしてスキンシップ出来ました。

それを見ていたお父さんは「俺より懐いてる!どういう事や!!」と少々ガッカリムード。

僕も嫁さんも子供が大好きな事を、子供心に察知してくれたんでしょうね。

その後は、お酒の利き当てにも参加しましたが、既にかなり飲んでいましたし、
今日は徹夜ですので、もう僕の舌も鼻も全くダメダメです。

アルコール度数の違いを当てるのですが、結果は散々でした。

毎年結構気合い入れてやってるつもりですが・・・修業のやり直しです。

そしてその後は、梅乃宿酒造さんのお酒を仕切る高橋杜氏にお話を伺いました。

5.高橋杜氏.jpg

今年もお元気そうで何よりです。

今年は、立派な秋田杉の麹室が完成し、その辺のお話しや、
温暖化での酒造りの影響や、米への影響など、色々とお話しさせて頂きました。

「また是非造りの時期にもいらして下さい」と温かい言葉もかけて頂きました。

本当にありがとうございました。

また今年も美味しいお酒を期待しています。

そして時間の経つのは早いもので、もう終盤です。

抽選会や、利き酒の結果発表や、1,000円で色々なお酒が買える企画など、
皆さん本当に大盛り上がりです。

で、そこで最後にもう一杯と思い試飲ブースに向かうと、何処かで見た顔?
と思い見ていると、先日ご紹介した和洋酒miiさんがいらっしゃいました。

あれ?と向こうも気づき、お話ししてみると、
miiさんのお友達が参加なさると言う事で、一緒に来られたそうです。

そこで、嫁さんを紹介すると「わぁ!あの料理作ってる人に生で会えた!!」
と、ビックリしてらっしゃいました。

実は面白い事に、田頭さんの第一声も「あの料理を作ってる奥さんかいな」
と、全く同じリアクション・・・(笑)

ウチの嫁さん、変な所で有名人になってました(笑)

最後は、社長が不在だと言う事で、深田恭子さん似の娘さんが変わって挨拶に立たれ、
蔵開きも終演となりました。

4.挨拶.jpg

ですが、僕と嫁さんは、最後の蔵見学に参加し、皆さんとはここでお別れしました。

凄く楽しい蔵開きになりました・・・ありがとうございました。

そして以前もお世話になった佐伯さんの案内で蔵内を見学させて頂きました。

6.梅の木.jpg

これが梅乃宿酒造の名前の由来となっている梅の木です。

7.精米歩合.jpg

ちょっと分かりづらいですが精米歩合の違いが分かりますか?

玄米から削って行くと、随分お米は小さくなるでしょ。

そして蔵見学を終えて出来来ると、ある方に遭遇!!

8.長龍酒造、北場杜氏.jpg

同じ奈良県の長龍酒造さんの北場杜氏と、長龍酒造さんの皆さんです。

実は会場内でいらっしゃるの発見し、お話しをさせて頂きました。

北場杜氏が髭を生やしててビックリ!!・・・よくお似合いですよ!!

で、お話しを伺うと、高橋杜氏とは南部杜氏で同じ流派で、しかも同じ奈良県と言う事で
親しくされていて、毎年蔵開きには参加されているそうです。

僕は、素晴らしい事やと思いました。

お互いを高め合い、情報交換し、良いお酒を造る事を目標に、頑張っているのですから、
今後とも、梅乃宿酒造、長龍酒造さん共に、期待したいですね。

今年も楽しい蔵開きでした。

梅乃宿酒造の皆さん、本当にお疲れ様でした。

またこれからが本番ですので、素晴らしいお酒に出会える事を楽しみしています。

そして、蔵を出て、駅に向かったのですが、
当初は久しぶりに京都へ行こう!って思っていたんですが、
流石にこの時間から京都へ向かうと着いても何も出来ないので変更して、
途中の奈良へ向かう事にしました。

流石に徹夜で、日本酒ガッツリ頂いていたので、電車の中では爆睡!

30分ほど寝れたので少し体力回復し、近鉄の奈良駅に到着!

駅を出て直ぐにスターバックスがあったので、酔い冷ましにコーヒーを買い、
歩きながらコーヒー飲みながら近鉄奈良駅からJR奈良駅までをブラブラ散歩。

少しガッカリなのが、昔ながらの古い町並みの中に、
突然現れる巨大ドラッグストアーやゲームセンター・・・あれ冷めるな。

京都のように、もっと町を統一して町作りしたらいいのに・・・と。

しかし、やはり奈良は観光地ですので、人が多いですね。

その後は、近鉄奈良駅で見たポスターに【ふれあい回廊「夢しるべ風しるべ」
と言うのが出来たと書いてあったので行って見る事にしました。

嫁さんは産直の野菜の直売所があるとあったので楽しみに、
僕は酒屋さんがあると書いてあったので、楽しみに向かいました。

しかし、近鉄奈良駅から歩く事にしたのですが、
道が登坂で、日も暮れ、酔っぱらってるのもあって遠いし、何処にあるか分からんしで、
駅からバスに乗ったらよかったな・・・と。

漸く近づいてきたら、何処からともなく音楽が聞こえてきました。

そして聞こえる方も見ると、綺麗な光景が目の前に広がっていました。

ですが、とりあえず、まずは目的地に向かいました。

漸く到着したのですが、嫁さんが楽しみにしていた野菜の直売店は閉店。

しょうがないので、酒屋さんに向かいました。

中は綺麗なお店で、奈良県のお酒だけを扱っているお店でした。

それで、コンサートをやっている事を訪ねると、
どうやらこの時期が年に1度の正倉院展が開催されていたのと、
三連休の中日でイベントが開かれていたそうです。

だから、この日は奈良でも非常に観光客が多い日だったそうです。

丁寧色々と教えて頂いたので、お酒を一本買って帰る事にしました。

ありがとうございました。

さて、そしてそのイベントをしている会場に向かしました。

会場は、ふれあい回廊「夢しるべ風しるべ」の向かいの奈良国立博物館新館前なのですが、
池があって、その周り一面に灯籠が敷き詰められていて実に幻想的な世界が・・・。

そこで、ガットギターとバイオリン、チェロなどの編成で演奏をしていて、
真っ暗な闇の中に、灯籠の光と、ガットギターとバイオリンの音色が実に心地良く、
皆さんうっとりとして、聞き惚れていました。

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分かりにくいですが、写真の左の真ん中辺りに見えるのが演奏している人達です。

池の上に特設ステージが組まれて、その上で演奏しています。

暫く、音楽と光の世界を満喫していたのですが、
流石に日が沈んだ奈良は冷え込みも強くなり、
帰りの事もあるので演奏の途中でしたが、駅に向かう事にしました。

で、奈良で夕食を食べるか、大阪に帰って食べるか迷ったのですが、
せっかくなので奈良で食べて帰る事にしました。

一軒、ウロウロしていた時に見つけたお店があったのですが、
残念ながら閉店時間で食べれませんでした。

そして暫くウロウロと歩いたら、一軒良さそうなお店があったので、
そこで夕食を食べる事にしました。

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BEKKAN PIATTO Pasta&vino

10.コッリ・ディ・コーネリアーノ・ロッソ.jpg

【"コントラーダ・ディ・コンチェニゴ"コッリ・ディ・コーネリアーノ・ロッソ】

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【ファレスコ・ブロ・ラツィオ・ロッソ】

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【タコポテサラダ】

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【牛ほほの赤ワイン煮込み】

14.シャトー シッフル・メルル ソーヴィニヨン・ブラン.jpg

【シャトー シッフル・メルル ソーヴィニヨン・ブラン】

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【ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェスーヴィオ・ビアンコ】

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【グリーンアスパラガスのカチョエペペ】

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【牡蠣とトマトの辛口パスタ】

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とても清潔で、綺麗なお店で、料理も凄くナチュラルで美味しかったです。

ただ、お店はご夫婦お二人で切り盛りしているようで、
ご主人が厨房、奥さんが接客を担当していらっしゃるのですが、
少し料理が出てくるまで時間がかかります。

ちょっとイラチな人は待てないぐらい待ちます。

その辺をご理解の上、是非行ってみて下さい。

味はオススメ出来ますよ。

自宅の近くなら、ちょっと通いたいお店でした。

ごちそうさまでした。

そして大阪へ!!

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梅乃宿酒造さんの蔵開き限定酒と、油長酒造さんの風の森純米酒を買ってきました。

月1回の休日を充実した1日にする事が出来ました。

ちょっと考える事の多い日が続いていましたが、
また皆さんに素晴らしいお酒を紹介出来るように頑張ります!!

前進あるのみ・・・。

それでは、また。

最高の1日 [蔵訪問]


さて昨日は月に一度の定休日でした。




前日は嫁さんの仕事が忙しかったようで、疲れすぎて、なかなか寝付けない様子で、

色々と話を聞きながら、遅くまで起きていました。




しかし日曜日は、ゆっくりせずに、朝から出かける予定でしたので、

朝御飯を食べ、準備をし、いざ出発です。




しかし何やかんやと準備に手間取り、電車で行くか、車で行くか迷ったあげく、

その後の事を考え、車で向かうことにしました。




向かった先はここ!!







当店お取引先の奈良県の梅乃宿酒造さんです。




本日は







第十回の蔵開きでした。




受付をすませ、会場のパンフレットと、コップを貰い、会場に向かいました。







会場には沢山の方が来場されていて、

皆さんお酒を飲みながら楽しく過ごしておられます。







会場には巨大な蔵開きの暖簾、菰樽も飾られていました。




やはり梅酒なども人気なので若い方が非常に多く、お子さん連れのご家族から、

お年寄りまで、とっても賑わっていました。




また若い女性が日本酒を結構飲んでるのを見て、嬉しくなりました。




中には既にベロベロ状態のオッチャンまで居ましたよ。







会場では、即売所も設けられ、数多くの方が、お酒を買い求めていました。

地方発送も出来るようで、皆さんご家族や親戚、ご友人などに送られている様でした。




まずは、色々と挨拶を済ませ、利き当てコンテストにチャレンジしました。




【い・ろ・は・に】と4つの一升瓶が並び、その4つのお酒を利き、

アルコールの高い順番に並べると言う利き当てです。




僕は車で行っていたので、飲めませんが、利き酒はチャレンジしました。




14度〜17度まで、1度刻みのアルコール度数ですので、非常に難しく、

嫁さんは余り悩んでも仕方ない、と直感で答えを記入しました。




僕は何度か利き酒をし、悩んで記入しました。




さて、どうなるでしょうか?




そして、その後は蔵開き限定酒を購入しました。







今回蔵開き限定で販売された【特別純米酒 杜氏のかくし酒】です。




その後は、蔵開きの楽しみの一つ、試飲へ向かいました。




と言っても僕は飲めませんので、嫁さん1人が試飲です。







試飲ブースでは、数多くの試飲酒が用意されていて、

コップに並々と注いでくれるんですよね。




もう嫁さんは大喜びです。




僕は「あ〜。やっぱり電車で来れば良かった」と後悔ばかり。




純米吟醸酒、新しく発売された山廃純米吟醸酒、しぼりたて、と試飲し、

おつまみを購入し、お酒をのみ、おつまみをつまみ、嫁さんは上機嫌です。




そして会場にいらした杜氏にお願いし、写真を1枚撮らせて頂きました。







この方が酒造り50年以上の大ベテランの高橋幹夫杜氏です。




とっても格好いいお爺ちゃんと言った感じですが、

この方が梅乃宿のお酒を支えている訳です。




いつも美味しいお酒をありがとうございます。




そしてその後、純米大吟醸の試飲が始まり、皆さん行列になってお酒を求め、

嫁さんも列に並んで、試飲酒を頂きました。




嫁さんは「これ美味しいわ」と言って再びお代わり。




僕も少し利かせて貰い、旨さに納得です。




そして、会場ではラッキーナンバープレゼントと

利き酒コンテストの発表とが始まりました。







一番左が梅乃宿の社長さんです。




で、改めて思ったのが、本当に大盤振る舞いなんですよね。




ラッキーナンバープレゼントは、入場の際に番号を貰い、その番号で当たったら

景品をプレゼントしてくれると言うイベントです。




で、3位には純米大吟醸酒が2名、2位には蔵開きの限定純米大吟醸酒が1名、

そして1位には菰樽がプレゼントされました。




もうこの時は皆さん盛り上がる、盛り上がる。




既にみんなもうベロベロ状態ですからね(笑)




更に、利き当てゲームの結果発表ですが、結局僕も、嫁さんもダメでした(苦笑)




でも、25人の方が全て正解し、純米吟醸酒を25人の方全てにプレゼント。




更に残り福と言うことで、奈良漬けを7本、朝は3本だったそうです。

そして梅乃宿の前掛けを4つがプレゼントされました。




これも、番号2つ違いがあったものの、結局は何も当たりませんでした。




で、最後は恒例の蔵見学です。







蔵の入口です。







その前には、蔵の名前の由来となった梅の木があります。




中に入り、お酒が出来るまでを説明頂きました。







梅乃宿さんでは、均一した洗米を行いたいと言うことで、

手洗いではなく、機械を使い洗米します。







そしてこの半切り桶でお米に水を吸わせます。




ここで米に30%水を吸わせるそうです。




季節によって、お米によって時間が変わるので、ここでストップウォッチを持って、

今までの経験と勘をいかして、最高の吸水率になるようにします。







そして、計量器で30%になったか、再度計量します。







そして一気に脱水機にかけ、水分を飛ばします。




そして、一旦一晩米を寝かせ、次の日に







この甑でお米を蒸して行きます。




蒸されたお米は、このままでは熱くてすぐには使えませんので、







冷風機でお米を冷やしていきます。




そして、この後、酒母と麹が造られ、これに再び蒸米・水を加え、

添・仲・留と3段階に分けて仕込みを行い、発酵を経て、お酒へと姿を変えて行きます。




また、梅乃宿さんでは、







これらの木桶の半切り桶を使い、生酛などのお酒を造っています。







そしてこれらのタンクの中でお酒が仕込まれて行きます。




仕込まれたお酒は、最後上槽と言って搾りの作業になります。







通常は、藪田式と言われる搾り機を使いお酒を搾ります。




搾ったお酒は、白いジャバラ場の部分に酒粕が貯まり、

右下の箱にお酒が貯まる様になっています。




ちなみにこの藪田式の搾り機は冷房の効いた部屋に収められ、

常に低温で温度管理された状態で搾りを行います。




低温で搾りを行うことで、雑味の少ないお酒に仕上がります。




そして特別なお酒、梅乃宿さんでは、季節限定商品や、アンフィルタードと言うお酒は

こちらの槽と言う昔ながらの搾り機で搾られます。











これで搾られたお酒は、下の斗瓶にお酒が貯まる様になっています。




そして藪田式で搾られたお酒は、濾過され、火入れされ、お酒となります。




また槽で搾られたお酒は、無濾過で火入れせず、生で出荷されることが多いですね。




これで、蔵見学は終了。




再び、蔵開き会場に戻り、嫁さんは再び純米大吟醸酒を試飲し、大満足し、

蔵を後にしました。




帰りには、来場した全ての方に、お土産を頂きました。







純米吟醸酒です。




それと【柿の葉すし】が売っていたので買って帰りました。







これめちゃくちゃ美味しかったです。




改めて蔵開きに行き、嫁さんと話をしていたのですが、

本当に地元の方を含め、多くの方に愛されているのが、非常に体感出来ました。




ただ、皆さんとてもお忙しそうだったので、余りお話が出来なかったのが、

とても残念でした。




梅乃宿酒造の皆様、蔵開き、本当におめでとうございました。




これからが、酒造り本番です。




今期の造りも良いお酒を期待しています。




蔵人の皆さんもお身体にくれぐれもお気をつけになって下さい。




ありがとうございました。




さて、梅乃宿酒造さんを後にし、次に向かうは大好きな京都です。




この時点で午後4時。




所が、ここからが大失敗。




ナビで京都を検索し、京都へ向かうも、ナビのデータが古くて、

道が結構変わってるんですよね。




どうも、思うように京都へ進めず、しかも道が大渋滞。




で、漸く高速らしき道が出てきたのですが、表示に【京奈和道】と書いてあり、

奈良方面と書いてあったので「これ乗っていいんかな?」と嫁さんと話しながら

進んでいたら、入口通過。




結局そのまま24号を京都へ向かうことに。




でも全く土地勘がないので、とにかく頼りはナビだけ。




でも、ナビがバカでね(苦笑)




どうも遠回り、遠回りしてるんですよね。




で、結局は裏道、裏道を進み、近鉄の奈良駅の方に出て、

結局再び24号線に戻るんですが、これがまた裏道。




で、数百メートル進むのに30分以上かかり、漸く24号線に戻り、

そして今度は京奈和道に乗り、漸く京都方面へ。




それで、夜間拝観をやっていると思い、紅葉してないであろう、清水寺を目指すも、

結局京都に着いたのは、午後7時。




予定では1時間30分ほどで着く予定が、奈良から京都まで3時間もかかりました(涙)




こんな事なら、高速で大阪まで戻って名神で京都目指した方が早かったですよ。




ちなみに嫁さんは途中から爆睡です(笑)




で、漸く清水寺の駐車場に着くもオッチャンに「お寺は6時30分までやで」

と言われ、ここで夜間拝観がまだだと初めてしり、

結局、河原町方面へ向かいました。




車を適当に止め、降りて繁華街を目指すも、その時に腹痛が・・・・・




で、歩いて高島屋まで行き、トイレを済ませ、ついでなので酒売り場を見学。




ちょっと頭の痛いこともありながら・・・・・明日のパンを買って出るときには

既に8時前で、高島屋さんの店員さんに見送られ、目指すはここ!







新京極です。




でも、時間は8時を回っていますので、殆どの店が閉店準備。




とりあえず適当に歩きながら、ウインドウショッピング。




結局、途中で嫁さんが帽子専門店でハンチングを購入し、

そのまま新京極を端から端まで歩き、とりあえず駐車場に戻ることに。




で、今度は僕が古着屋さんで破格値のアディダスのジャージを発見し購入!







で、駐車場に向かいながら、高島屋に向かう途中で見つけた

良い感じのお店が開いてないか確かめに行くも、結局閉まっていました。




ですが、この時点で9時を回っていたので「晩ご飯どうしようか?」と話していると、

この辺りにいい店が沢山あるんですよね。




で、3軒ほどの候補の中から「普段行きそうもないお店に行こう」と

思い切って入ることに。




今回選んだお店はここです!!







麩屋町 左近太郎 




http://www.sakontaro.co.jp/




入口を入るとこんな感じです。







京都は鰻の寝床と言って、入口は狭くても奥が広いんですよね。




正にそんな感じです。




大正時代に造られた民家を改装した建物が、とても雰囲気があってビックリです。




一番奥の庭の見える、最高の場所へ案内して貰いました。







席から見た庭です。




めちゃくちゃ雰囲気があって、この時点でテンション上がりました。




で、今回頼んだのはこれ!







錦コース 3,000円です。




まずは、これから始まりました。







小鉢 さつま芋と茸の秋の彩りマリネ







向付 もみじ鯛のカルパッチョ しば漬けのドレッシング







揚物 蓮根と帆立の変わり揚げ







冷製 南瓜の和風ポタージュ







御飯の準備がされました。










焼物 甘鯛と松茸の茶巾焼き 柚子の香り







強肴 京もちぶたのやわらか煮 胡桃豆富添え




そして御飯が炊きあがりました。







御飯 栗の五穀炊き込み御飯







漬け物とほうじ茶が付きました。







菓子 林檎の浮きプリン






麩屋町 左近太郎







本当に大満足の夕食でした。




嫁さんも僕もずっと笑顔が耐えませんでした。




本当にいいお店で、絶対また来たいお店です。




お酒も凄く充実していて何となく「あそこから仕入れてるんかな?」

と思っていました。




最後は、スターバックスでコーヒーを買って、

大阪まで名神カッ飛ばして1時前に帰宅しました。




今回は大阪から奈良、そして京都へ向かい大阪へと走りに走った1日でした。




相当疲れましたが、気持は充実していて、楽しい休日となりました。




また、1ヶ月休みはありませんが、頑張ります!!




それでは、また。




 


祝いの席 [蔵訪問]


さて、今日はちょっと色々ありまして、blogの更新が遅れまして、

簡単にと言うか、いつボージョレーヌーボーの紹介をしようか迷っていたので、

少し手抜きと言うか、紹介だけで終わりましたが、

日曜日、久しぶりに蔵にお邪魔しまして、少々疲れてしまいまして・・・・・。




で、今日は日曜日にお邪魔した、蔵の模様をお伝えしようと思っております。




日曜日の早朝は、非常に寒い朝でしたが、日曜日はいい天気で、気温も上がり、

非常に心地良い1日でした。




「blogの更新をしないと」と思いながら、少し眠ってしまい、早朝目覚め、

更新を済ませると、今度は中々眠れずに、結局そのまま起きてる事にしました。




で、嫁さんもこの日はお休みだったので、朝から2人で奈良県まで行って参りました。




目指すはここ!







長龍酒造 広陵蔵です。




周りは、こんな喉かな風景です。







畑が一杯です。







遠くに長龍酒造が・・・・・見えないか(笑)




駅を降りると、綺麗な花が咲いていました。







うす紅のコスモスが秋の日の・・・・・山口百恵さんより







で、これは何でしょうか?ヤマブドウ?




駅より歩くこと10分ほどで、長龍酒造 広陵蔵に到着しました。




今日は







そう、秋の蔵開きの日でした。




蔵開きは、今年初の仕込みを終え、初のお酒を披露するのと同時に、

今年も新酒を搾れましたと言う、祝いの席でもあるんです。




今は日本酒の蔵が年々減って行っている事実の中、

今年も長龍酒造さんでは、新しいお酒が醸されました。




長龍酒造の皆さん、本当におめでとうございました。




さて、到着したのは、昼の12時ちょっと前でした。




既に沢山の方がいらしていて、大変賑わっていました。




蔵の入口駐車場には、地元の方々が色々な屋台を出しておられました。




まずは、とりあえず駆けつけ一杯と言うことで、試飲ブースに向かい、

僕の大好きなコレ!を頂きました。







【稲の国の稲の酒】




お米は奈良県唯一の酒造好適米 露葉風を使い醸した逸品です。




僕は個人的に、この純米酒が大好き!




香りは控えめながら、暖かみのある味わいがし、燗でも冷やでも旨いですよ。




嫁さんは今年、International Wine Challenge 2007【SAKE部門】の

純米酒の部門でSilver Medalを獲得した【特別純米酒 雄町】を頂き、

「わ〜っ。昼間っからお酒飲めるなんて幸せ」と言って、良い笑顔です(笑)




その後、蔵の周りをウロウロと探索。







地元の農家の方々がお野菜を持ち寄り販売もなさっていました。




嫁さん曰く「ネギがあんなに大きくて100円やって。買って帰りたい」と言っていました。




どうやら、今はネギが非常に高いようで、大阪なら少ししか入ってなくて、

200円以上するそうです。しかも品祖なネギだそうです。




主婦はたいへんですね(笑)




そして、いざ蔵巡りへ向かいました。




蔵の入口には、長龍の樽と綺麗に飾られた花瓶が添えてありました。







長龍の樽が綺麗に飾られています。







このお花で、いったいお幾ら万円ほどするのでしょうか???




でも、こういう祝いの日ですからね。奮発ですね!!




勿論、蔵の入口には、新しく取り替えられた杉玉もありますよ!







杉玉は、新酒が縛られた事を祝い、新しく取り替えられると言われていて、

これも新しくなった=新酒が搾られたと言う、祝いの証なんですよ。




さて、長龍酒造 広陵蔵は3階建てのビルになっています。




入口で、手を洗い、髪の毛などの混入を防ぐため、簡易のキャップを被ります。




で、勿論入口には、ちゃんと神棚が備えられています。







ここで一例して、いざエレベーターで3階へ!!




降りると、長龍のお酒のデカボトルがお出迎えしてくれていました。







このデカボトル欲しいな・・・・・欲しいな・・・・・くれないかな・・・・・(笑)




後ろには、槽と言われる長龍では現在では使われていない、お酒を搾る道具や、

昔使われていた、酒を造る道具などが展示されていました。




是非、僕個人的には、槽で搾る長龍酒造さんのお酒も飲んでみたいモノです。







槽です。







昔使われていた酒造りの道具です。




さて、ココからはクイズなどもありまして、そのクイズを解きながら順路を進みます。




丁度、長龍酒造さんの北場杜氏がいらしたので、以前から聞きたかった事を少し質問。




何故この時期に蔵開きをするのか?と聞きますと、

新酒を早く飲みたい方がいらっしゃると言うことで、

初めて搾ったお酒を、この蔵開きで披露すると言う意味合いがあるそうです。




勿論、蔵ではこれからが酒造り本番で、前日にも一本仕込み、

蔵開き翌日から、また今年のお酒の造りに入るそうです。




色々お話が出来、本当にありがとうございました。




ウチの嫁さんが「北場杜氏、なんか白髪が増えたね。苦労してるのかな?」と

心配していました。




きっとご苦労もあると思いますが、今年の造りも頑張って下さい。




微力ながら、応援させて貰います。




さて、その後は蔵の内部を色々と見学ののち、最後は貯蔵タンクで終了です。







現在は、またお酒が入っていないのですが、ココでお酒が仕込まれて行きます。




どうやら、来年の3月頃にも蔵開きを行い、

その時には、タンクから直接お酒が飲めるそうです。

楽しみにしています。




今は、一番奥に梅酒が貯蔵されているそうです。




さて、蔵見学も終わり、下に降りると、三味線の演奏が披露されていました。







やはり生の三味線は響きますね。




そう言えば、生で三味線を聞くのは初めてかも?




で、三味線を聞きつつ、再び試飲を。




さっきは、一種類だけだったので、今度は、全種類を燗と冷やで頂きました。




その後、蔵の入口で販売されていた【蔵の隠し酒】を、嫁さんがどうしても飲みたい

と言うことで頂きました。




既に山田錦は完売となっていましたので、今回は【大吟醸 雄町 原酒】を頂きました。







今までは、50%精米の雄町はあったのですが、

今年の一月の造りの際、試験的に45%精米の雄町を造ったそうで、

これが中々旨かったです。




個人的には、大吟醸ではなく、純米大吟醸の45%雄町が飲んでみたいです。

これも密かに蔵への要望。

しかも生原酒なんてどうでしょうか?

しかも袋しぼり。・・・・・旨そう!!




後、露葉風の純米吟醸生原酒なんてどうでしょうか?

それも槽搾り、無濾過生原酒なんてどうでしょうか?




そんな長龍酒造の酒も見てみたいですね。




そして、色々屋台で頂き、嫁さんが気に入った梅干しをお土産に買って帰りました。







さて、最後は今年の新酒を利き酒し、購入させて貰いました。







【長龍 しぼりたて 蔵出し純米生原酒】







オッと!こんな所で、当店の以前担当して下さっていました、

十川氏と遭遇!同僚の方と共に、しっかり販売してました。




十川さん、こんな感じで「頑張っていた」と言うことで如何でしょうか(笑)




このお酒は、蔵開き限定で発売される逸品ですが、

まもなく、この火入れ商品が当店にも入荷してきます。




味わいは、上立ち香は控えめながら、口に含むと果実香が結構あり、

「あ〜っ、今年も新酒ができてんな」と言う満足感を覚えました。




以前は生で出荷されていたのですが、昨年より酒販店には火入れ商品となったので、

蔵開きでしか味わえない生原酒の味わいに満足致しました。




そして、購入者には、ガラガラ抽選券が手渡され、嫁さんがチャレンジしました。




で、当たりました。







奈良県らしく、奈良漬けでした。




最後は、全員参加の抽選会が行われ、午後2時に蔵開き終了しました。




本当に、蔵開きご苦労様でした。




そして、これからも造りが続きますが、身体に気をつけて、良い酒を期待しています。




最後は、会場で大人気人物?登場です。







お猪口ちゃんだそうです(笑)でも大人気で、みんな写真撮影してました。

ご苦労様でした。




そして、長龍酒造を後にし、帰宅の徒へとつきました。







この単線に揺られ・・・・・。




途中の王子の駅で、嫁さんと昼食を取ることにしました。




久しぶりのお好み焼きです。







風月のお好み焼きです。




嫁さんは豚玉&キムチ。僕は豚モダンを注文。




外で食べるお好み焼きは久しぶりで大満足でした。




以前住んでいた近くに行きつけのお好み焼き屋さんがあったので、

引っ越しして以来、2人でお好み焼き屋さんに行くのは初めてかも?




「また、あそこ行きたいな」と思いました。




帰りの電車では、途中から座れたので2人とも爆睡。




でも、楽しい1日でした。・・・・・とは行きません。




僕は仕事ですので、一旦自宅に帰り、少し仮眠を取り、その後仕事へ。




しかし、日曜日ながらこの日は非常に忙しく、オカンとオヤジが頑張ってくれました。




僕が居ない方が、お客さん来るのかも(苦笑)




と、この3日間ほど、あまり寝ていなかったので、もうフラフラでした。




で、blogの更新が出来ませんでした。




で、帰ると嫁さんがパンを焼いていました。







フライパン。幸せの四つ葉のクローバーパンです。







こちらもフライパン。こちらは・・・・・何でしょうか?




今回はふっくらと上手に出来ました。




で、晩ご飯を食べて、そのまま2人とも爆睡です。




どうも2人とも結構慌ただしい毎日を過ごしているので、

少しのんびりしていると、逆に疲れるようです。




で、今日の朝食は、こんな感じでした。







昨日の残りの【キムチin豚汁】と嫁さんの焼いてくれたパンを使った【コロッケパン】

コーヒーでした。







【コロッケパン】メチャクチャ美味しかったですよ。




と言うことで、最後はコレです。




今日も配達の途中、秋の気持ちいい夕焼けに遭遇!!







秋らしくなりましたね。




本当に最近めっきり寒くなりました。




で、色々頂きましたのでご紹介です。







来ました。柿&ワッフルです。







和菓子を色々頂きました。




皆さん本当にありがとうございました。




感謝!感謝!!です。




さて、最後は、【昨日と今日のニャンコ】です。




日曜日は、この2匹しか確認出来ませんでした。







写真を撮ろうとしたら、お母ちゃんにやられました。猫パンチ。




今回は、カメラを持つ手に飛びかかってこられ、逃げれずにズバー!っときました。




もしかしたら、子供達に何かあって、興奮してるのかな?

と思っていましたが、




今日はこんな感じ。







みんな元気にしていました。




相変わらず、お母ちゃんにベッタリですけどね。




その後、また見に行くと、今度はお母ちゃんとコイツだけ。







で、暫く見ていると黒チビが「クシュン」と言ってクシャミしたら、

鼻から青っぱなが「ブ〜ブ〜ッ」と出ました。




手と舌で、その鼻を拭く仕草を見ていると、ちょっと笑っちゃいました。




猫でも青っぱな出すんですね。




でも、嫁さんに言うと「もしかしたら相当悪いかもよ」と。




大丈夫でしょうか?




目の悪そうなブチガラ猫は、だいぶ良くなってました。

でも相変わらず涙目ですけどね。




で、今日の帰り、最近は何処かへ居なくなっていましたが、

今日はみんな居ました。







で、最後に記念撮影!。




と言う、長い長い2日間でした。




それでは、また。