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梅乃宿酒造、蔵訪問記 [蔵訪問]


先週の5月14日(月)、当店のお取引がございます、

奈良県の蔵元、梅乃宿酒造さんへ、蔵訪問してきました。







今回は【情熱の会】でご一緒させて頂いています、

東大阪にございます【ひょうたん屋さん】と2人で蔵訪問に行ってきました。

梅乃宿酒造さんへ蔵訪問するのは、これで2度目になります。

前回は2年前の蔵開きの時でしたので、本当に久しぶりの蔵訪問でワクワクです。




朝、近鉄の【藤井寺駅】で集合しました。

実は電車が大の苦手、普段から殆ど車ですので、まず切符を買うところから迷うんです。

後、乗り継ぎなどで迷いながら何とか目的地に到着。

たまたま乗り合わせた電車が学生さんが沢山乗っていて、

何となく高校時代の通学を思い出しワクワク。

しかし改めて電車に乗ると、やはり異常な光景。

殆どの人が【携帯】片手に「パチパチ」と。

普段あんな光景は目にすることがないので、何となく変な風景でした。

でも、これが今の日本を象徴する風景なんでしょうね。




少し予定より早めに着いたので、近くの本屋さんで立ち読み。

でも、よく考えると立ち読みしてて、ひょうたん屋さんが来たらマズイと思い、

慌てて外へ、とGoodTimingでひょうたん屋さんが到着。

なんと車は【B○W】に時計は【○olex】Tshirtは【○OMMY ○ILFIGER】と

実にオシャレ!!

【B○W】に乗るのは初めて、しかも左ハンドルの助手席に乗るのも初めて、

非常に違和感を感じながら梅乃宿へと向かいました。




ひょうたん屋さんとは前回の情熱の会の縁会以来でしたが、

普段からよくメールをしているので久しぶりの気がせず、すぐに内緒話を(笑)




その後、2年ぶりの蔵に到着。

この日は、朝は肌寒い感じでしたが、日が昇るにつれ、気温もグングン上昇、

梅乃宿酒造さんの玄関先の木々も光を一杯に浴び、元気一杯です!






この奥に梅乃宿酒造さんのシンボルである梅の古木があります。




僕は梅乃宿酒造さんの蔵の方とは余り面識がなく、ひょうたん屋さんに蔵の方を紹介頂き

いざ、蔵訪問開始です。

今回は、【製造部課長蔵人】の【佐伯さん】に蔵を案内して頂きました。







佐伯さんは女性ですが、梅乃宿酒造さんでは最も重要な【酛屋】を担当なさっています。




蔵では、朝から出荷準備や、瓶詰め作業で大忙しでしたが、お忙しい時間を割いて、

色々お話を聞かせていただきました。




まずは、梅乃宿酒造さんの精米機を見に行きました。

久しぶりに中に入ると2年前とは様子が随分変わっていました。

以前訪れた時には砂のグランドだったのですが、全てコンクリートで埋められ、

そこには梅酒用のタンクがビッシリと置かれていました。




漸く精米機のある蔵へ到着。

大きな精米機が2機置いてありました。






この精米機で精米されたお米で梅乃宿さんのお酒が造られるのです。




その後は貯蔵タンクが置かれた蔵を見せていただきました。






ここには十数本のタンクがビッシリと並んでいました。

ゆっくりと時間をかけて熟成していきます。




その後は仕込蔵へ移動。

正面玄関横では、当店でも大人気の【ゆず酒】の瓶詰め作業で大忙しでした。






ゆず酒は香りが強いためゆず酒専用の瓶詰め機で瓶詰めされていました。




そして、蔵の奥へ移動。

奥では新しいお酒の瓶を新品でも一旦全て洗ってから使用するそうです。






酒の造りが終わっても蔵人は毎日仕事に追われているそうです。




蔵の中は、以前は造りの前に訪問したので、洗い場、釜場と酒造りの道具が

綺麗に並んでいましたが、現在は仕込も終わり、片付けの途中と言う状況で、

騒然とした状況でした。




さて、今から仕込蔵へ入ります。

まずは必ず入る時には衛生上足の裏のこの機械で洗浄してから入ります。







中は清酒の色々なタンクがズラッと並んでいます。

まずは、蔵開き時は入れない、麹室のある2階に案内して頂きました。

まず、2階に上がるとすぐに神棚があります。

必ずここで神に一例、感謝と安全祈願などの気持ちを込めて一礼します。







そして、初潜入の麹室です。



梅乃宿酒造さんでは麹室が2つあり、こちらは本醸造までの麹造りに使用される麹室で、

現在は酒造りを終えて、ご覧の状態です。




吟醸室は写真の室とは違い、全てステンレスで覆われた室になっていました。

「何故全てステンレス製なんですか?」と聞きますと、

杜氏は本当は木の方が呼吸をして良いと言っているそうですが、

衛生面を考慮してステンレスで覆われた室になっているそうです。

現在は【月うさぎ】【星うさぎ】の麹を温度管理をし、保管された状態でした。




そして下におりて、山廃仕込部屋、生酛仕込部屋と全て温度管理された部屋があり、

その後、藪田式の圧搾機の部屋を拝見。

こちらは四季醸造で【月うさぎ・星うさぎ】を搾る為、現在も冷房がかかった状態でした。

その前には、昔ながらの【槽・ふね】と言われる圧搾機が置かれ、

この槽を使って、季節商品の生酒が搾られる訳です。




今回、面白い話が聞けました。昔は【月うさぎ】は槽を使って搾っていたそうで、

発売当初は、夜中も交代で、槽当番をしながら搾っていたそうで、

相当手間のかかる商品だったそうです。現在は藪田式圧搾機で搾られています。

それと、実はもう1台槽があるそうで、元々は【月うさぎ】用に買った槽だそうですが、

現在は新酒鑑評会用の大吟醸専用の槽になっているそうです。

しかし、そんなに苦労して搾っていたのに、あの価格は安すぎです。




その後は貯蔵中のタンクを覗かせて貰いました。

なんと偶然にも最後の一本残っていた醪を拝見する事が出来ました。






この醪は今週中には搾られる山廃純米の醪で、非常に良い香りがし、山廃と言われ、

山廃の醪がこんなにフルーティーな香りがするとは思わず、感動でした。




今回はこんな感じでお忙しい中、蔵の案内をして頂きました。

佐伯さん、色々説明頂き、本当に感謝しています。

梅乃宿酒造の皆さんもお忙しい中、失礼いたしました。

また、美味しい日本酒、和のリキュールを造って下さいね。

楽しみにしています。




最後は佐伯さんと記念撮影!



今回、初の顔出しショットを披露!!




さて、その後はひょうたん屋さんと、先日新規店舗をOpenなさいました、

【酒のあべたやさん】へ新店舗のお祝いを兼ねて、初訪問させて頂きました。

あべたやさんも【情熱の会】でご一緒させて頂いていまして、

先日の縁会でお会いして以来の対面になりました。







まずは存在感のある外観。まるで大きな一軒家、蔵のような雰囲気です。

店内に入り、隅々まで見せて頂きました。







広い店内には、綺麗に列べられた地酒、焼酎、泡盛、ワインが綺麗に陳列されていました。

特に目を引いたのは、国産ワインの充実ぶりにビックリでした。




その後は、奥様とご挨拶し、バックヤードまで拝見させて頂きました。

プレハブ冷蔵庫が2機あり、奈良県用と県外用の2機用意なされていて、

「流石!しっかり温度管理されているな」と非常に参考になりました。

その後、2階を案内して下さいました。

2階に上がる階段、倉庫の天井には透明の瓦屋根が一部使われていて、

昼間などは電気を付けなくても十分、光が取れるナイスな設計になっていました。

キッチンと和室があり、将来的には和室で【酒の会】が出来たらと仰ってました。

実に機能的で、羨ましい限りでした。




その後は、色々お酒の話をし、試飲までさせて頂き、

以前から気になっていた国産ワインの赤白を購入し、あべたやさんを後に。

突然の訪問、快く受け入れて頂き感謝しています。

また、情熱の会の縁会でお会いできたらと思っています。

ありがとうございました。




そして、時間もお昼をかなり回っていたので、ひょうたん屋さんとお昼を取ることに、

しかし、イマイチ良いお店に遭遇出来ず、帰りのインターで軽い軽食を取り、

出発地である藤井寺まで送って頂きました。




今回は、本当に色々とひょうたん屋さんにはお話を聞かせて貰い、

こぼれ話も数々聞けましたし、梅乃宿酒造さんへも行けました。

お休みの所、時間を割いて頂き、本当にありがとうございました。

また、何処か蔵見学の際は、是非お誘い下さい。宜しくお願いします。




さて、バタバタと梅乃宿酒造さんの蔵訪問記を書いてみましたが、

如何だったでしょうか?




現在は和のリキュールが非常に好評な梅乃宿酒造さんですが、

その要因は、日本酒の技術にあると僕は思っています。

当店では、梅酒、ゆず酒は勿論、沢山の梅乃宿酒造さんの日本酒を取り揃えております。

これをご覧頂き、ご興味のある方は、是非1度当店へお越し下さい。

お待ちしております。




今後とも梅乃宿酒造さんを宜しくお願いします。


京都、城陽酒造、蔵開きに行ってきました! [蔵訪問]


昨日1月28日(日)仕事を少し抜けさして貰い

京都の城陽酒造さんの蔵開きに行ってきました。







城陽酒造さんとは、3年前、僕が酒屋を継ぎ、どうしていいか分からずに

悩んでいた時に出会った一本の梅酒から始まったお蔵さんです。




当時、酒屋は継いだもののお酒が好きではなくて、

「何か1つ好きな物を作らないと酒屋を継いでも楽しくない」

と思っていた僕は、一本の梅酒と出会いました。




それが城陽酒造さんが醸す【青谷の梅】と言う梅酒でした。




本当に美味しくてビックリしました。


それまで飲んだ梅酒とは全く違って、甘さ控えめで、くどく無くて、それでほろ苦い。


今まで飲んだ梅酒とは全く違った梅酒でした。


それで、思わず蔵に電話をしました。


「青谷の梅を取引させて貰えませんか?」


しかし、この【青谷の梅】は所謂PB商品(プライベートブランド)と言いまして、

酒販店さんが蔵にお願いして造って貰っている商品で、製造元の城陽酒造さんでも

販売権がない商品なんです。


僕はPBと言う事を初めて教えて貰いました。


で、販売店さんを紹介頂き、取引をお願いしましたが、

もう既に凄い人気商品だった為、製造が追いつかない状態で、

新規は扱わないと言う事で、断念するしかありませんでした。


しかし、城陽酒造さんには元々【梅小枝&花小枝】と言う梅酒がありまして、

決して【青谷の梅】と引けを取らない商品なんです。


ほんと美味しいですよ。


こちらはお取引が可能だと言う事で、お取引をお願い致しました。


それが、3年前の蔵開きでの出来事でした。


その後、蔵の方にお話をお聞きすると、当店が最後の新規取引だそうでして、

本当に滑り込みセーフ!って感じでした。


そして、今年で3年連続の蔵開き参加となりました。


いつも思うのですが、実にアットホームな蔵開きでして、

地元の方が沢山いらっしゃっていました。


地元で取れる野菜や梅干し、お米に、餅つき大会、勿論ふるまい酒や、

利き酒コーナーなんかもあり、実にのんびりとした時間を過ごさせて頂きました。



そして、昨年は蔵見学が出来なかったので、

2年振りとなります蔵見学に参加しました。


1度で約20人ほどで蔵の中を見せて貰いました。


城陽酒造では、現在酒米は【五百万石と日本晴】を使っているそうです。


杜氏さん曰く「本当は山田錦で良い酒を醸したいんだが、会長が頑固で

京都の酒米しか使わんと言うてるんですわ」と苦笑い。



しかし、来年は契約栽培で京都産山田錦を作って貰って、

そのお米でお酒を仕込むそうです・・・これは楽しみ!


僕は確かに山田錦は良いお米だと思いますが、

京都へのこだわりも大切な事だと思います。


現在、色々な所で日本酒を造っていますが、地元のお米を使って

造っている蔵は少なく、多くは兵庫県産の山田錦を使っています。


ですので、本当の地酒であれば、地の米、水で作って欲しいと願いますね。


その後、米洗い機、蒸し器、麹室、酒母タンク、貯蔵ダンクなどを見学し、



一番奥にある貯蔵庫へ、ここには梅酒がギッシリと詰まったタンクが

ビッシリと置いてありました。


しかしこれでも全く足りないほど梅酒は人気だと杜氏さんは仰っていました。



城陽酒造の梅酒【梅小枝&花小枝】は全て3年熟成で出荷してる商品で

梅は有名な青谷梅林で取れた大粒の梅の実を使用していますので、

出来る量が実に少ないんですね。


僕が知る限り、こんなに大きな梅の実で梅酒を付けているのは珍しいと思います。


それに、現在は梅農家の方が高齢で、なかなか収穫も厳しいそうです。


ですので、現在はかなり入手困難な梅酒となっている次第です。


最後に、酒粕(吟醸粕、大吟醸粕)と酒まんじゅうを買って帰ってきました。



実は昨年の蔵開きで買った、【徳次郎 特別純米無濾過生原酒】がお気に入りで

「今年も是非購入して帰ろう!」と思ったのですが、

今年は販売していませんでした・・・残念。


どうやら2時からビンゴ大会なんかもあったようですが、

残念ながら仕事もありますので、その前に蔵を後にしました。


城陽酒造の皆様、蔵開きお疲れ様でした。


また今年も宜しくお願いします。



当店では、現在【梅小枝&花小枝&うめごこち】を販売しています。


城陽酒造さんの梅酒の最大のウリは最後のほろ苦さだと思います。


これは他では味わえない味ですね。


残念ながら【梅小枝720ml】は完売していますが、

他はまだございますのでお早めにどうぞ!


梅小枝  1,800ml・・・2,100円

       720ml・・・1,050円

花小枝  1,800ml・・・3,150円

       720ml・・・1,540円

うめごこち(9個入り) ・・・・・525円


それから当店では【青谷の梅】は販売しておりません。


【青谷の梅】は現在全国22軒23店でのみ販売しているPB商品です。


お求めは城陽酒造さんHPに掲載されていますので、ご確認下さい。


最近、この22軒23店以外で【青谷の梅】を販売しているみたいですが、

それは正式な販売店ではありません。


決してそのようなお店でのお買い求めはお止め下さい。


蔵の方も困っておられました。


当店は【青谷の梅】販売店ではありませんが、

そう言う販売は蔵にとっても決して喜ばしい事ではありません。


皆様のご協力、宜しくお願いします。