さて、アッという間に2013年の2月も終わり、今日から3月です。

今年は、「出来る限り動いていこう!」と、タイミングが合えば蔵に足を運び、
現場の空気や蔵の思いを肌で感じ、お客さんに伝えていこうと思っています。

日本酒は今が最盛期!

この時期、蔵では沢山の新しいお酒が生まれています。

現場に行ってこそ分かること、分かっていたつもりが、間違って覚えていたこと、
色々なことを現場では感じることが出来ます。

本当に現場に行って感じることは、つくづく自分は売って飲む立場で良かったと言うことです(笑)

日本酒だけではなく、お酒を造るって本当に大変で重労働です。

現場に入れば、そのことを身にしみて感じます。

と、このことを書き始めたらきりがないので、また別の機会に・・・。

まぁ、兎に角、皆さん美味しいお酒に出会ってください。

そのためには、良い酒屋さんを見つけてください。

そうすることで、ちゃんと美味しいお酒に出会えます。

ウチも、そうなれるように、これからも少しずつかも知れませんが前進あるのみ!

頑張っていきます。

宜しくお願いします。

そして、旅はまだまだ続きます・・・。


さて、話は本題へ・・・。

3月と言えば、世の中的にも、卒業や転勤など色々な別れのある季節ですよね。

ウチでも、とても悲しい、残念な別れがありました。

それがこの人!

山元 孝喜さんです。

ウチのblogを熟読してくれている方が居たら、きっとお馴染みの顔ですね。

山元さんは、ウチの酒屋としての最も古くからお付き合い頂いている酒問屋の営業マンさんです。

ウチの担当になって、多分6年ぐらいになってましたかね?

普通、問屋の営業マンさんは、数年で部署替えで変わることが多いのですが、
山元さんは、長きにわたって、ウチの営業マンで居てくれました。

写真を見ても分かるように、長龍酒造さんの樽酒をこよなく愛する下戸の営業マンです(笑)

一滴もお酒は飲めないのですが、でもこんなにも熱く語る営業マンさんは居ません。

それに、ウチに着ても「これ取ってくれませんか?」とか「これ売れてるからどうですか?」とか、
今までの営業さんが言いそうなことは一切言いません。

いつも「井上さんの所で何が役にたちますか?ウチで何が出来ますか?
出来ることがあれば、一緒に考えて行きましょう!」と言ってくれていました。

正直、問屋の営業マンと言う立場からすれば、決して優秀な営業マンでは無いかも知れませんが、
僕には、とっても素敵な営業マンさんでした。

特に、山元さんがウチを担当してくれた頃は、ウチの店も転換期で、
問屋さんからの商品の扱いが少しずつ減り、蔵元さんとの縁を深めていっている時だったので、
問屋の営業マンさんとしたら難しい立ち位置だったと思います。

それでも、「井上さんがこれからやろうとしていることを応援したい」と言ってくれました。

いつも勇気を貰いました。

店に来ても、2時間近く、お互いの熱い思いを話して、「頑張りましょう!」と言って、
何も案内もすることなく、帰って行ったこともありました。

そんな営業マンさんって僕は知りません。

でも、そんな熱い営業マンさんが居てくれるって嬉しいな!って、いつも思っていました。

数年前、人事異動があると聞かされましたが、
ウチに来て「井上さん所だけは担当残りました!」と言ってくれた時は本当にホッとしました。

その後、ウチが店を移転することが決まった時も、裏で一生懸命色々なことでバックアップしてくれ、
また前の店の営業が終わり、仮店舗にその日の内に商品を移動しないといけなかった時も、
会社の皆さんに声をかけてくれ、朝方まで仮店舗の引越しを手伝ってくれました。

また、親父が亡くなった時も、色々と支えて貰いました。

そんな山元さんから、2月いっぱいで人事異動が決定したと聞かされた時は、
本当に残念な気持ちでした。

まぁ、これが会社の組織で仕事すると言うことか・・・と思いましたが、
とても寂しい思いをしました。

そして、この写真が最後の挨拶に来てくれた時に撮った写真です。

今後は、会社の内勤になるそうで、今までとは全く違う仕事になるそうですが、
きっとそこから、また面白いことやってくれるんちゃうかな?と楽しみにしています。

1月11日の樽酒の日のイベントも山元さん無しには考えられなかったイベントです。

この思いは、僕が受け継いで、これからも続けていこうと思います。

そして、また、これからは、今までのようには会うことは無くなりますが、
また会ったら、楽しく話が出来るように、僕も頑張っていきます。

でも、今でもこう言う営業さんが現場を離れるんは、絶対にもったいないと思うんですけどね。

これからの問屋さんって、本当に難しい立ち位置になってくると思うんですが、
だからこそ、こう言う営業マンさんが必要やと思うんですよね。

でも、まぁ、ひとまず、お疲れ様でした。

新しい部署でも頑張ってください。

本当に、ありがとうございました。

感謝!感謝!!です。