さて本日は2021年6月2日(水)です。
本日も無事に営業を終えることが出来ました。
ありがとうございました。


それではここからは入荷情報です。
少し案内が出来てなかった商品ですが
今期の初蔵出しとなった商品をご紹介します。
広島の亀齢酒造さんより入荷情報です。


▷広島県 亀齢酒造

創業1868年(明治元年)吉田屋として開業
昭和14年に亀齢酒造を設立
亀齢とは「鶴は千年 亀は万年」の言葉のごとく、
長命と永遠の繁栄の意をこめて命名。
古くは吉田屋の酒として親しまれていたものを、
明治初期、当主石井幸太郎により命名されました。
吉田屋の酒から亀齢に名を変え味を磨き人から人へと
その旨さは語り継がれ多くの酒客を魅了し続けています。
広島の西条は良質な水を求め11もの酒蔵が集まる地で、
ただ西条と言うと柔らかな甘口の酒を醸す蔵が殆どで
亀齢酒造は唯一と言っていい、味のある辛口の日本酒
を醸す酒蔵として全国に名を轟かせています。



☆亀齢 辛口純米 広島八反 無濾過生原酒 R2BY
1,800ml ¥2,420 / 720ml ¥1,210

・使用米:広島県産 八反35号
・精米歩合:80%
・使用酵母:熊本 KA-401(熊本9号)
・アルコール分:17度
・日本酒度:+5
・酸度:2.1

今期初蔵出しとなった八反35号を使った純米酒です。
亀齢酒造と言えば、亀齢 辛口純米 八拾が有名ですが
その別バージョン的な位置付けになっています。
大きな違いは米と酵母です。
実は当初、八拾のまんまで米違いって感じもなく
そのまましれっと八拾で出そうかって話もあったそうですが
それはもったいないってことになり
せっかく八反35号を使って80%精米でやるなら
違う物にしようと酵母も熊本9号で行くことになりました。
八拾の¥2,000を切る価格で磨いてないのに
まるで吟醸酒のような綺麗で旨味のある酒も良いのですが
このクラシカルな味わいは個人的にグッときますね。

色合いは、淡いレモンイエロー
香りは、米由来の甘味、仄かな酸味と苦味
香り自体は強く無いんですが
クラシカルな日本酒らしい香りがします。
味わいは、非常に柔らかな口当たりで
仄かな甘味を包み込むように旨味の詰まった酸味が広がり
余韻へと続き最後キュッとキレの良い味わいを感じます。
八拾同様に80%精米とは思えない綺麗な仕上がりで
軽やかで重く無いけど旨味は確りと詰まったお酒です。
料理との食べ合わせは非常に良いと思います。
食中酒にバッチリです!!
この髭文字の亀齢もカッコイイです。

いつもながら、こう言うお酒は
お燗にする必要は無いかもしれませんが
ウチらしくお燗では・・・
ぬるめの燗では、炊き立てのご飯の香りが好印象
柔らかで優しい味わいはどこまでもスルスル飲める。
最後のキュッと締まる酸味も大好きです。
熱めの燗では、味が締まり甘味は少なくなり
旨酸が骨格を形成しスルスル飲める食中酒です。

生燗推奨派では無いんですが
全く生燗のネガな部分が無く極上な1本です。


☆亀齢 92 純米無濾過生原酒 R2BY
1,800ml ¥2,970 / 720ml ¥1.650

・使用米:広島県産 八反錦
・精米歩合:92%
・使用酵母:熊本 KA-401(熊本9号)
・アルコール分:17度
・日本酒度:+4
・酸度:2.4
・アミノ酸:1.2

先の八反35号とアキツホを交配し誕生した
広島県のオリジナル酒造好適米の八反錦を使い
精米を92%と食米並の精米に抑え
先と同じく熊本9号で醸した西垣杜氏渾身の一本です。

色合いは、熟成が進んだお酒のような黄金色の輝き
低精白なので色付きもありますね。
香りは、薄っすら穀物感、酸由来の柑橘系の香り
レモン、グレープフルーツなどの皮の香りなど
非常に複雑ではありますが、全然嫌な香りでは無い。
味わいは、トロッとした口当たりに淡い甘味が溶け込み
数値ほど酸味はなく、とても柔らかな旨味が詰まった
優しい味わいの純米酒に仕上がっています。
92%精米とは誰も思わない雑味の無さはさすがです。
とは言え、ちゃんと何か誓う感は発しているので
その辺のさじ加減はさすがですね。
これなら3年先、5年先も楽しめると言うか
逆に今飲むのも良いんですが、寝かせれば寝かせるほど
面白いお酒になりそうな、そんな1本ですね。

いつもながら、こう言うお酒は
お燗にする必要は無いかもしれませんが
ウチらしくお燗では・・・
ぬるめの燗では、柔らかなはそのままでトロミがなくなり
トロピカルフルーツのような果実味が出てきて面白い。
熱めの燗では、どこまでも柔らかく優しい味わいに。
スルスル飲めちゃうので、ちょっと危険かも。
若干含み香に生香が出るのが残念。

去年初蔵出しとなった92ですが昨年は割当で720mlのみで
一瞬で売り切れちゃったんですが、今期は1,800mlも入荷。
是非色々試して欲しいお酒です。

如何だったでしょうか。
今まで自社酵母ではなく熊本9号で行きましょう!
って言ってきたんですが、ここに来て確信犯的に
熊本9号を使ってくる辺りが、さすが亀齢酒造さんです。
やっぱり僕は熊本9号好きです。
是非クラシカルなこの味わいを是非ご堪能ください。
今後とも亀齢酒造さんをよろしくお願いします。


それでは皆さんにとっても明日という日が
素晴らしい1日になること願っています。
最後までご覧頂きありがとうございました。
まだまだこれからも大変な日々が続きますが
みんなで力を合わせ一緒に頑張って行きましょう!
それでは、また。