さて、今日は先月の2月18日に行ってきました、蔵訪問記をお伝えしようと思います。

大阪は、全く雪など降らない、いつもの冬を迎えていましたが、
向かった先の駅からは、ご覧のように雪化粧した山が見受けられました。


正直、駅を降りた時、今年初の雪化粧を見て、興奮しちゃいました。

そして今回は、仲良くして貰ってます彼との2人での旅となりました。


笑顔がなかなか良い感じでしょ。

濱野酒店の奥田君です。

そして向かったのはこちら!!


滋賀県の浪乃音酒造さんです。

玄関を入ると・・・


ご覧のように、沢山の賞状が飾られています。

勿論・・・


全国新酒鑑評会での金賞受賞の賞状もバッチリ飾られていました。

先ずは、応接室で近況話と、その他諸々・・・

正直、余りお酒の話はしなかったかな(苦笑)

終始、話は末っ子の子供さんのサッカーの話で盛り上がりました。

そしてその後、蔵の方を見せて貰いました。

先ずは仕込み蔵です。

ご覧のように、浪乃音酒造さんは近代的な作りの蔵です。

元々は木造作りの古い蔵だったのですが、現在の三兄弟での酒造りに入る際、
思い切って蔵を建て直す事にし、理想的な酒造りを行う為に、現在のような環境になったそうです。

ちなみにココは、蔵の2階部分になります。


写真のタンクは、手前から雄町50%、山田錦50%、渡船50%のタンクです。

写真には写っていませんが、この一番手前に更に小さなタンクで愛山50%の醪が、
産声を上げようと必死で頑張っていました。


分かりづらいと思いますが、これは愛山50%の醪の写真です。

それと、こちらは醪の動画です。

ちなみに、コメントでは、愛山、雄町、渡船と言っていますが、
後に、雄町、山田錦、渡船であることが判明しました・・・すいません。


最後の渡船のタンクはピチピチピチピチと初音を上げていました。

そんな醪を飲ませて頂きました。

この段階で日本酒度は−10ぐらいだそうですが、
ピチピチ弾ける感覚と、酸も心地良くて爽やかで旨かったです。

これから一週間ちょっとで搾るとの事でした。

そして次の写真に写っているのは、手前から純米の超辛口と純米のタンクで、
一番奥は空だそうです。


真ん中のタンクにホースが繋がっているのが見て取れると思いますが、
現在、純米酒を搾っている真っ最中でした。

そして、写っていませんが、この一番手前に別区画があり、
そこでは今年の全国新酒鑑評会用の山田錦35%の醪が仕込まれていました。

浪乃音酒造さんでは、鑑評会用に一本だけ醪を仕込みます。

失敗は許されない、一発勝負になるので大変です。

今年は良い結果が出ることを期待してます。

そして、仕込み蔵を横に移動すると・・・


ここで、仕込みの最盛期は朝5時から米を蒸し、米を洗ったりとしてる場所です。

今は甑倒しも終わり、静かな感じです。

更に上に上がると麹室が現れます。


ご覧のように、既に作業は終わっているので、閑散としていますが、杉の素晴らしい室です。

写っているのは、麹を造る時に使う蓋(ふた)と言われる道具です。

この下には箱(はこ)があり、床もあり、蓋麹法、箱麹法、床麹法と全ての麹造りを、
お酒のランクによって使い分けているそうです。

ちなみに蓋は50%精米以下の物は全て蓋で麹造りをしているそうです。

ちなみに麹室は2カ所に分かれていて、こちらは純米酒などの低精白の物を仕込む室です。

ですので、この室では蓋は使いません。

使うのはこちら・・・


こちらで蓋を使い、細かい作業を行う吟醸室になります。

さて、室を出て、1階に降りて、搾りの現場を見学させて貰いました。

こちらはヤブタと言われる日本酒を搾る最もポピュラーな搾り機です。


これに先ほどの仕込み蔵の純米のタンクからのホースが繋がっていて、
丁度、純米を搾っている真っ最中でした。

勿論、飲ませて頂きましたよ・・・旨かった!!

そしてこちらが槽(ふね)と呼ばれる昔の搾り機です。


こちらは、非常に手間暇掛かる為、特別なお酒や、50%精米以下の物の時に使います。

でも、手間暇掛かる分、美味しいんですよね。

そして一通り蔵を見学し、再び応接室に戻り、ここからは利き酒です。

ご覧のように、5種類の酒を利かせて貰いました。


左より、純米吟醸 渡船60% 9号酵母、純米吟醸 山田錦50% 901号酵母、
純米吟醸 山田錦50% 14号酵母、特別純米 山田錦60% 9号酵母、純米中汲み 山田錦60% 9号酵母です。

今回は、今まで日本酒の造りの中で、分からない事がまだまだ沢山あったのですが、
中井社長に色々と教えて頂き、分からなかったことが随分理解出来ました。

そしてこの後、社長と一緒に昼食に向かいました。


美味しいお蕎麦と天丼を頂きました。

美味しかった!!

ここでも、昼食を食べながらお酒造りの話を色々お伺いし、
駅まで送って頂き、社長とお別れとなりました。

今回、本当に色々とお話しを聞け、非常に勉強になりました。

浪乃音酒造の皆さん、中井社長、本当にお世話になり、ありがとうございました。

感謝!感謝!!です。

少しはお酒の事が理解して貰えたら幸いです。


さて、実はこの後、色々と衝撃的な事が多々あったのですが、それはまた別の機会に・・・。

それでは、また。