ええとこどり・・・

さて、週の最初の月曜日ですが、大阪は雨となってしまいました。

やっぱりこのところ雨が多いですよね。

ただ今日は日中は非常に暖かい雨の日だったので、
少しずつ冬から春に向かっているんだな・・・と実感した雨の大阪となりました。

さて、前回のblog「ふたり股旅」でお伝えした滋賀県の浪乃音酒造さんよりの入荷情報です。

まずは、浪乃音酒造さんの簡単な紹介・・・。

1805年（文化二年）創業の歴史ある蔵です。

蔵は滋賀県の観光名所でもある浮御堂のすぐ近くにあり、琵琶湖の直ぐ側にあります。

今の中井社長で十代目にあたります。

近年、浪乃音酒造さんは、キリンビールの特約店としての経営と、
桶売り、普通酒がメインの蔵元でした。

地方の酒蔵さんは、よくビールメーカーさんの特約店になっています。

地方に問屋さんが無いことも多く、問屋さんの変わりをしているんですね。

ですので、実は滋賀県で浪乃音と言っても知らない人が実は多いそうです。

ただ、今の3兄弟が、今より十数年前に酒造りに目覚め、
名杜氏である、金井泰一杜氏を迎え、本格的な酒造りに入ります。

その時の金井杜氏との約束が「兄弟3人で酒造りを覚えて欲しい」と言う事だったようです。

ですので、浪乃音酒造さんの裏ラベルには3兄弟の文字が刻まれています。

そして、金井杜氏を向かえる事で、当時は酒屋さんも多数寄ってきたそうです。

所が、蔵や、室が余りにもずさんだった為、名杜氏と言えども酒造りは容易ではなく、
その事から名杜氏を頼ってきた酒屋さんも、だんだんと去って行ったそうです。

現社長は、もの凄く悔しい思いと、金井杜氏に申し訳無いと言う思いから、
思い切って木造の蔵を全て壊し、冷房の効いた近代蔵へと立て替えを決めたそうです。

正直、莫大な借金と、これから先、どうなるか分からない酒造りでしたが、
悔しさを忘れることなく「旨い酒を造りたい」と言う思いで、立て替えの踏み切ったそうです。

それから、めきめきと酒質は上がり、全国新酒鑑評会でも金賞を取り、
逆に県外からのオファーが増え、今では滋賀県の中でも「旨い酒を造る蔵」
として名を馳せるようになりました。

しかし、現在も石数は320石と決して多くありません。

沢山造って酒質を落とすより、美味しい酒を味わって貰いたいと言う思いから、
大量生産はせず、味重視の造りを行っています。

滋賀県の中でも、非常に綺麗な酒質の中にも旨味ある味わいを醸し出した、
実に素晴らしい酒だと僕は思います。

で、この間お伺いした時にも頂いたお酒が入荷してきました。


滋賀県　浪乃音酒造【浪乃音 純米吟醸 渡船60% 生酒 2010】限定品

1,800ml＆720ml



滋賀県　浪乃音酒造【浪乃音 ええとこどり 特別純米酒 無濾過生原酒 2010】限定品

1,800ml＆720ml



滋賀県　浪乃音酒造【浪乃音 ええとこどり 純米酒 2009】

1,800ml＆720ml

その他、
滋賀県　浪乃音酒造【浪乃音 ええとこどり 純米超辛口 2009】

1,800ml＆720ml

滋賀県　浪乃音酒造【浪乃音 純米吟醸 渡船60% 生酒 2009】限定品

1,800ml

滋賀県　浪乃音酒造【浪乃音 夏吟醸酒 風 生酒 2009】限定品

1,800ml

滋賀県　浪乃音酒造【浪乃音 ええとこどり 倍麹 三年熟成酒 純米酒 2006】限定品

和のリキュール

滋賀県　浪乃音酒造【かぼスッキリ】

1,800ml＆720ml

など、取り揃えております。

現在、商品の価格、商品説明は、価格ありきで価値を決められたり、
商品説明を書く事で、固定観念を持たれることを避けるため、表示を控えています。

商品に関するお問い合わせは、blog左上の「お問い合わせ」のメールマークを押すと
メールソフトが起ち上がると思いますので、そちらからお問い合わせ下さい。

若しくは、直接お電話頂いても構いませんので、宜しくお願いします。

ご迷惑お掛けしますが、宜しくお願いします。


それでは、また。

コメント 2

浪乃音酒造さんのこと、感慨深く拝読しました。
深い敬意を覚えます。
by ぼんくらオヤジ (2010-03-16 22:54) 

ぼんくらオヤジさん、コメントありがとうございました。

ありがとうございます。少しでも当店お取引のある蔵の酒、更に日本酒の事が分かって貰えたら嬉しいです。
by 井上酒店 (2010-03-17 00:01)