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色づく春 [お酒]


本日は、子供の日。お子さんのいらっしゃるご家庭は、今晩はごちそうでしょうね。

今日ぐらいは、普段ガミガミお父さん、お母さんも優しくしてあげて下さいね。

また、子供の居る喜びを噛みしめて下さいね。

僕は、まだ子供が居ないので、ホント羨ましいです。




さて、今回は日本酒のお勉強と題しまして、お贈りしたいと思います。

ま、僕もまだまだ勉強の身ですので、皆さんと一緒に勉強できたらと思っています。




昨日、僕が家に帰ったのは0時前の事でした。

ウチでは、晩ご飯は嫁さんがちゃんと用意くれているので、帰宅後に頂きます。

ま、コレがだいたいの僕のペースになります。

その時にウチの嫁さんは一緒に晩酌をする事が多いのです。

僕は、あまりお酒が強くないので、気が向かない限り晩酌は行いません。

ま、仕事が残っている時もあるので、飲むとすぐ寝てしまうのもあるので飲みません。




で、だいたい晩酌は日本酒、焼酎、ワイン、梅酒などが中心なのですが、

昨日は、日本酒を頂きました。

で、その日本酒、嫁さんがグラスに注ぐと色がかなり黄色い。

ん?と思いましたが、コレが飲むと意外に旨い!!と言うか中々イケます。

昨日は常温で頂きましたが、多分、燗をつけると尚旨そうな感じでした。







この写真は、同じお酒ではありませんが、同じ蔵の同じ純米酒です。

左が通常の蔵の酒で、右は蔵の限定流通品で無農薬米のお米を使った物です。

元々は、両方左の様な色をしていましたが、何故か右だけかなり色づいています。

どちらも、同じ昨年11月製造のお酒で、開封は確か今年の2月頃だと思います。

全く同じ条件の下、同じように開封し保存していましたが、

これほどに違いが出ると思いませんでした。

(尚デジカメを忘れた為、携帯の画像ですので、分かりづらくてすいません)

僕自身、日本酒は開封後、必ず冷蔵庫で保存していたので、

常温で保存する事でのお酒の変化が体感でき、

また、このお酒が実に素晴らしい造りをしている事に更に感動しました。




(尚、何故右のお酒だけ色変化があって左は殆ど変化しなかったのかは

僕には分かりません。是非また勉強してご報告できたらと思います。)




さて、このお酒、名前を出したいのですが、当店、現在特約店ではないので、

名前を出すのは、控えますが、実は前々から非常に気になる存在でして、

たまたま酒問屋へ問い合わせした所、蔵の方から直接お電話を頂き、

お話をさせて貰いまして、サンプルを送ってくれると言う事で、

飲んでから決めると言う結論になりました。




飲んでみると実に旨い。元々今回ご紹介の左のお酒は取り扱いがあったのですが、

更に良い物があると言うのは前々から気づいていたのですが、

中々チャンスがなく「要約チャンスが来た!」と言う思いから、

取り扱いを希望したのですが、実はこのお酒、色々と決まり事が多々ありまして、

その条件をクリアー出来ないとお取引が出来ないと言う代物でした。

ま、結果として、当店では現在扱いを断念している状態なのですが、

常温で保存してこれだけ味の乗ったお酒になるとは思いませんで、

改めて「取引したいな」と思った今日この頃でした。




さて、今回の様にお酒を熟成させるには、実はある一定の条件が必要です。

まず、それには【積算温度】が重要になってきます。

熟成とは、ただ単に長い間お酒を放置していたら良いと言う訳ではありません。

この積算温度を簡単に説明すると「貯蔵温度×日数」だと言われています。




そこで、どれだけ熟成させれば良いお酒になるかと言う所が

【杜氏の経験】【感】【技】になってくるわけですね。




例えば、熟成に5,000度分、時間をかけたいと言う場合、

平均気温15度で貯蔵すれば334日で貯蔵温度5,000度に達します。

では、5度で貯蔵した場合、同じ5,000度に達するまでに1,000日もかかります。

じゃ、平均気温50度で貯蔵すれば100日で5,000度に達するから、

「早く熟成して旨い酒になるやん」と思われた方、甘い、甘い!!

そこがお酒の難しい所なのです。

熟成には、ある程度の温度でないとお酒が劣化へと向かうと言われています。

ですので、高温で貯蔵しても美味しいお酒にはなりません。

逆に所謂【ひね香】と言われる嫌な香りが漂う、決して旨くないお酒になる訳です。

これは、造りによっても変わってきます。

「しっかりとした麹造りが出来た酒は、熟成させても旨い酒になる」と言われています。




で、よく酒屋さんのHPなどで「当店は冷蔵庫は0度で貯蔵しています」

と書いてあるHPがございますが、

コレは所謂【積算時間】を伸ばさない方法とされています。

先ほどの理論上、0度の場合は何時間置いても【積算温度】は0になるので、

熟成しないと言う事になります。が!これはまた別の話になります。

0度で貯蔵しても理論上は積算温度は増えないのですが、

ゆっくりですが熟成はします。ただ、時間をかけて熟成させた方が

「雑味が少ない良いお酒になる」と言う事で、

蔵でも0度で貯蔵熟成させる蔵が多くあります。




このように、今回たまたましっかりとした造りのお酒だったお陰で、

旨く熟成が進み、これから更に旨みが増しそうなお酒に出会えましたが、

これは偏に、この蔵の酒が元々熟成に耐えうる造りをしていたからであって、

全てのお酒がこうなる訳ではありません。

しかし、日本酒も冷やも勿論旨いし、良いのですが、

身体には決して冷たい物ばかりでは、良くありません。

「しっかりと丁寧に造られた純米酒を燗にして飲む!!」

これもまた非常に良いのではないでしょうか。

と僕は思います。




是非、皆さんもご自宅でも自分なりの熟成酒を楽しんでみて下さい。

ただし、丁寧に造られた熟成に向くお酒を酒屋さんにチョイスして貰って下さい。

そうでないと、とんでもない物を飲む事になりますよ。

お気をつけ下さい。




明日は月1の定休日となっております。

また、月曜日にお会い出来ることを楽しみにしております。




Love&Peace!!




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コメント 4

初めまして、
「熟成」・・・「うどん」にも必要不可欠です。
機会があればお店の方にお邪魔したいと思います。
by (2007-05-06 00:58) 

土佐商人

井上さん特約の美丈夫さんも製造後、全て瓶詰めして0度の大きな冷蔵庫に貯蔵しています。徹底した温度管理のお蔵さんですよね。
みなさ~ん、美丈夫も熟成に耐え得る造りをしている立派なお酒です。ぜひ管理のしっかりした『井上酒店』さんでご購入くださいませ♪
by 土佐商人 (2007-05-06 10:13) 

井上酒店

讃岐うどん食堂さんコメントありがとうございます。
僕自身、オカンの実家が香川県ですので、讃岐うどんとは
切っても切れない関係です。関西でも讃岐うどんの看板を掲げる
お店もあるのでしょうが、中々近くにないので、旨い讃岐うどんが
食べれるお店を探してます。blogを参考にまたお店探ししてみます。是非、機会がありましたら当店へもお越し下さい。
楽しみにしています。
by 井上酒店 (2007-05-07 22:31) 

井上酒店

土佐商人さん、いつもありがとうございます。
はい。当店特約の美丈夫を醸す濱川商店さんも、管理の行き届いた
素晴らしい酒蔵の一つですよね。熟成させても旨味がグングン増
日本酒です。皆さんにも是非味わって頂きたい逸品です。
宣伝頂き、ありがとうございます!!
by 井上酒店 (2007-05-07 22:37) 

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