大切なお願いがあります・・・。

大切なお願いがあります。
確り読んで理解頂ければ嬉しいです。

皆さんも御存知の通り、4月14日、16日と2度にわたる大きな地震が熊本県を襲いました。
現在は熊本県だけでなく大分県も大変な事態になっていることはご存知だと思います。
実は今回ご紹介する日本酒は、
本来3.11で大きな被害にあった子供達を支援するために製造を始めた日本酒なんです。
30年近くワインの業界に携わり、自然派ワインを醸す日本人醸造家として有名な
旧姓新井順子さんこと石原順子さんが、3.11を目の当たりにし、
人生がすっかり変わってしまったそうです。
そんな順子さんが、自分に何か出来ることは無いか・・・と模索する中、
ヨーロッパの仲間の生産者さんに声をかけ、4,000本ものチャリティーワインを預かり、
2年間チャリティー活動を続けて来られました。
夏休みには子供達を預かり、フランスに連れて行き、
一緒に葡萄の世話をしたり、ワイナリー巡りもしたそうです。
しかしこう言う活動を続けるには、やはり継続的なベースになる経済活動が必要だと考え、
私にはお酒を造る事しか出来ないと言う結論を出されたそうです。
そんな順子さんが日本酒を作る事により新しいシステムを作り、
それが永続的に福島の子供達を支える運動になればと考えてたそうです。
なので、今回ご紹介する「順子」のラベルには
「収益の一部は2012年3月の東日本大震災の被害にあった子供達の為に役立てます」
と記載されています。
そして順子さんの日本酒造りのチャレンジが始まりました。

実は今回のお酒の製造をした蔵は、茨城県にある剛烈富永酒造店と言う蔵で、
この蔵も3.11でほぼ倒壊し、再建が出来ない状態が続いていたそうです。
実際は北茨城県の酒蔵は凄い被害で3〜4の蔵が3.11をきっかけに廃業されたそうです。
そこに日本酒を造りたいと思っている順子さんと、日本酒を造りたいと思っている蔵の思いが一致し、
コラボと言う形で2016年より日本酒「順子」の造りが始まりました。
そして、最初のお酒は、熊本県八代で無農薬農法実勢者でもある稲本薫さんの「吟のさと」を使った
酵母違いのお酒を二種類発売する予定で酒造りが始まりました。
そして醸造後、瓶詰めする前に火落菌が怖いと言うことで、蔵元より濾過を勧められ、
濾過したのち瓶詰めをしました。
そして、「純米酒　順子」が完成しました。
その後、お客様が蔵を訪問し、
そこで瓶詰めしたばかりの日本酒を開けた時に異臭に気づいたそうです。
それから公的機関の方も呼んで、原因を追究したら
最後に濾過したフィルターだと言うことが判明しました。
酒造りのことは、順子さんのFacebookで日々紹介されていたので、
僕自身も非常に関心を持って見ていました。
そして、順子さんが下した結論は販売をしないでした。
そして破棄することを決断されたそうです。
醸造家として造った商品を破棄することは、もっとも辛いことだと思います。
ただ、瓶詰め前と、瓶詰め後では明らかに違う日本酒になっていたそうです。
それが4月12日の出来事でした。
そして、あの4月14日、16日の熊本大地震へと繋がります。
その時順子さんは、何らかの運命的な物を感じたのではないかと僕は思っています。
破棄しようと決めた日本酒は熊本県で無農薬栽培された酒米で、
これを破棄するのでなく、役立てたいと考えたそうです。
なので、今回ご紹介する商品は醸造家が一旦ダメを出した商品なんです。
破棄まで考えた商品です。
その商品を有効活用するために立ち上げたのが、今回の熊本支援プロジェクトです。
このお酒を買って頂き、
そのお金全てを義援金として順子さんを通じ熊本へ寄付すると言うプロジェクトです。
正直、僕も飲みましたが全然飲めます。
ただ、確かに異臭を感じなくはないですが、
もっと飲めない日本酒が山ほどあると僕は思っているので、
そんな日本酒より全然マシで美味しいです。
でも、一旦ダメを出した日本酒でまともな販売は望めないと言うことで、
今回、720mlを￥1,080（税込）で販売します。
そして、どうしても酒税法上税金は払わないといけないので、
￥80は税金として収めますが、￥1,000は全て義援金として使われます。
熊本支援酒となるこの「順子」は、 すべての中身、瓶代など石原順子さんが負担し、
瓶詰め準備からラベル貼り、発送手配など、すべて T 氏のボランティアの作業、
蔵元から酒屋の配送料は、すべて蔵元さん負担、
酒販店は消費者との受け渡しの役割としたすべてボランティアで活動しています。
日本酒を愛するメンバーが集結し、
応援する2000本分200万円は100%有効に支援金となるべく使わせていただきます。

なので、我々酒屋と言う立場で出来ることは、石原順子さんの思いと、
その思いに賛同した全国27店舗の皆さん、蔵元、それに関わる全ての皆さんの思いを1つにし、
何とか少しでも熊本の支援になればと思っています。

そして、これを強制することは難しいのですが、
是非飲食店さんにも扱って頂き、この内容を把握してもらい、
出来たらお客さんに飲んで貰い、その売上を義援金に使って頂ければと思っています。
我々酒屋が出来ることは、￥1,080で仕入れた商品を￥1,080で販売することしか出来ませんが、
飲食店さんなら、例えばこの商品を一杯100mlで￥500で販売頂け、
それを全て義援金に使って頂ければ、7杯取れて￥3,500の義援金が送れることになります。
もし商品代金として￥1,080を差し引いても￥2,420の義援金が送れる訳です。
勿論その分、お店の売上には繋がりませんが、それ以上に大切なことを得れる気はしませんか？
何かそう言う有効活用して頂ければ、更に支援の輪が広がり、
1日も早い復興に繋がるのでは・・・と考えています。
また正式発売になる商品も販売されると思います。
利益は、その商品で取って頂けたらと思っています。
勿論、一般の方が買って頂ければ、その購入代金は全て義援金として有効活用されます。
是非、このことに賛同してくださる方が多く居てくださることを願います。

そして、僕は僕の出来る事を確りやって行こうと思います。
是非沢山の方に知って貰えたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

☆醸造元：剛烈富永酒造店（茨城県）
商品名:「純米酒 順子 吟のさと」

右
▷原料米：熊本県八代市 稲本 薫作「吟のさと」100%　
▷精米歩合：80％
▷酵母：協会7号
▷アルコール度数：13.5％
▷日本酒度：+12.2
▷酸度：2.0

左
▷原料米：熊本県八代市 稲本 薫作「吟のさと」100%　
▷精米歩合：80％
▷酵母：協会1401号
▷アルコール度数：12.5％
▷日本酒度：+9.8
▷酸度：1.9

▷醸造者：醸造家 石原順子
▷7号酵母 1,000 本　／　1401酵母 1,000 本
▷使用米：熊本県八代市「吟のさと」100%
▷米生産者：稲垣 薫
▷精米歩合:80%
▷総販売者：diony
▷価格：720ml　￥1,080（￥1000は熊本支援・￥80は消費税分）

よろしくお願いします。

タグ：石原順子 順子 日本酒 熊本支援プロジェクト