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アイデンティティ・・・ [入荷情報!]

さて本日は2020年8月22日(土)です。
本日も無事に営業を終えることが出来ました。
ありがとうございました。
そして1週間お付き合い頂きありがとうございました。
明日は日曜日ですので定休日となります。
ご迷惑お掛けしますがよろしくお願いします。

お盆が明け今週はゆっくりと言うかひっそりと言うか
本当に難しい世の中がまだまだ続きますね。
でもこのまま行くことは何も良い事を生まない気がします。
何かを変えて行くしか生きて行く道が無いと思っています。
これからも僕みたいなもんに何が出来るか分かりませんが
僕しか出来ないことで少しでも前に進めるように
日々奮闘して行きたいと思ってます。
是非皆さんのお力お貸しください。
今後ともよろしくお願いします。


それではここからは入荷情報です。
この季節にこう言うお酒を飲んで頂けること感謝しかありません。
福岡県のみいの寿さんからの入荷情報です。


▷福岡県 株式会社みいの寿

1922年(大正11)創業。
三井の寿は三井郡にある三つの井戸から命名
現在の井上宰継専務と弟の康二郎さんを中心に
「酒造りは科学とセンスと情熱」この言葉を念頭に
非常に上質な酒を醸し、新しい形の日本酒
「イタリアンラベルシリーズ」や「バトナージュ」
「ワイン酵母の日本酒」なども展開しつつ、
九州では珍しい山廃造りを軸に、旨味ある酒、
冷酒から燗酒までオールジャンルの酒を醸す優良蔵です。


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☆三井の寿 山廃純米 熟成 豊醸美田
1,800ml ¥3,300 / 720ml ¥1,650

・原料米:糸島産 山田錦
・精米歩合:70%
・アルコール度数:16度
・酵母:協会7号
・日本酒度:-3
・酸度:2.9
・アミノ酸度:3.0

ちょっと前置きが長くなりますが、
ウチではH9醸造の三井の寿初期の
山廃純米酒の古酒を長きにわたり販売してきました。
この商品は毎年蔵に伺うようになり専務と話していて
「古酒が気になるけど純米酒のちゃんとした古酒に
出会えてない」って話をしたら
「ウチに良いのがありますよ」と出してくれたお酒で、
三井の寿取扱店の中でも一部の酒販店のみが取り扱う
商品だったようで、それを取り扱うようになりました。
が、2月に発注したら「商品完売で終売となりました」
との案内が来て嬉しいような悲しいような・・・。
それでウチの古酒の柱だったのでどうしよう?と思い
専務に何か代わりになるような商品は無いですか?
と尋ねたら「これはどうですか?」と紹介頂いのが
今回入荷の商品になります。
実は三井の寿の代表的なお酒で豊醸美田があるのですが、
豊醸美田は現在29BYがベースで新しいお酒もブレンドし
豊醸美田と言うお酒を形成しているのですが、
この熟成 豊醸美田は何と豊醸美田をタンク熟成させた
10年から20年古酒のみをブレンドした商品なんですよ。
で、しかも値段聞いて2度ビックリ!!
めちゃくちゃ安いので思わず「パッケージ変えて
値段上げて販売した方が良いですよ」って言っちゃいました。
それぐらい破格値と言うかスペック考えたら
ありえないんですよね。
そんなお酒なんで前に販売していた
H9年のお酒のファンの方々も新しい古酒好きな方々も
ご紹介したらアッと言うまに売れちゃって、
今回でもう何度目?って感じなんですよね。
こんな時代にこう言うお酒を楽しんでくれる
日本酒ファンが居ることが本当に嬉しい限りです。
とは言え前回同様こう言うお酒は永遠ではありません。
きっといつかは終わりが来ます。
その前に是非三井の寿の山廃の歴史を感じて貰えたら
そしてご賞味頂ければ幸いです。

色は濃い赤茶色って感じで見た目は紅茶のようです。
とても高貴な感じがします。
香りはバリバリの古酒香ですが非常に奥深い香りで、
甘い感じよりスパイシーでアロマティックで
目をつぶって香りに集中してると
何処かへトリップしてしまいそうな気がします。
口当たりはとてもなめらかで少し甘味、酸味、苦味
と続き最後に古酒らしい甘苦い感じが続きます。
古酒って臭い物もありますが
そう言う感じは全くなくとても素直な感じがします。
ウチらしくお燗では・・・
ぬるめの燗では少し酸が浮いちゃう感じ。
悪くは無いけど・・・中途半端感。
熱めの燗ではより酸は強調されるんですが、
その他の味わいとの調和が取れて個人的には
常温かグッとあげる感じで濃いめの料理や
肉料理、中華料理と合わせてみたいって感じ。
今熱めの燗冷ましがめちゃくちゃ旨い!!
ちょい熱めにつけて燗冷ましを食らってください。


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☆三井の寿 山廃純米 穀良都
1,800ml ¥2,860 / 720ml ¥1,430

・原料米:糸島産 穀良都
・精米歩合:70%
・アルコール度数:15度
・酵母:協会7号
・日本酒度:+1
・酸度:2.3
・アミノ酸度:2.0

こちらも三井の寿の長きにわたり販売している
定番の山廃純米酒になります。
穀良都と言う昭和初期、今から80年以上前に
栽培されていた幻の酒米を僅か12粒の種籾から
復活させ平成11年に一時仕込む分の収穫が出来
それ以降、三井の寿の代表銘柄として
長きにわたり販売されている日本酒の原点と言う
味わいを表現したお酒に仕上がっています。

香りは干し葡萄、酸化熟成による熟成香
とは言え古酒って感じではなく良い熟成って感じ。
米の甘味、旨味も香りから感じます。
口当たりは確りとした旨味の後、酸味が広がり
少し苦味も伴いながら余韻へと繋がって行きます。
とても上質な旨味を感じます。
甘味もありますが酸がきっちり作用して
ちゃんと切れてくれます。
常温でもかなり旨いです。
ウチらしくお燗では・・・
ぬるめの燗では甘味がマスキングされ
やや酸味が前に出てくる感じ。
熱めの燗では甘味と酸味の調和が取れ
何か美味しい料理が食べたくなる感じ。
食べながら飲んでると永遠に飲める感じ。


如何だったでしょうか?
この他にも三井の寿 純米吟醸 大辛口 +14も入荷しました。
が今回は割愛します。
恐らく皆さんの中で三井の寿と言うと
イタリアンラベルシリーズやスラムダンクラベルを
想像されると思いますが僕の中ではこっちなんです。
ただ多くの蔵元が売れ線を狙い、
こう言うお酒を辞めちゃうんですが
三井の寿はずっと変わらずこう言うお酒を造り続けています。
勿論経営を考えれば売れ線は必要です。
でもそれだけになったら元も子もありません。
こう言うお酒は技術も必要ですし時間も必要です。
でもだからこそ僕は価値があると思ってます。
イタリアンラベルシリーズも飲んでください。
でもこう言う地味かも知れませんが
アイデンティティのある商品が大切だと思っています。
是非、僕の原点の味わい三井の寿をよろしくお願いします。


また来週からも入荷情報など
随時更新して行きますのでお楽しみにしていてください。
それでは今週1週間お世話になりました。
皆さんにとっても明日という日が
そして来週も素晴らしい日になることを願っています。
最後までご覧頂きありがとうございました。
また来週からも1週間一緒に頑張って行きましょう!
それでは、また。


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